PC市場を食いちぎるだけのMicrosoftのSurface

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日本マイクロソフトは10月22日、Surfaceシリーズの最新機種であるSurface Pro 4を11月12日に発売することを発表した。同時に最初のノートPCとなるSurface Bookの発売も発表した。まてよ・・・・2013年5月に初代Surface Proの国内発売を発表する時、当時の代表執行役社長の樋口泰行氏は『Surface RTはPCとしても使えるタブレット、Surface Proはタブレットとしても使えるPC』という説明を行っていたハズ。Surface Bookが発売されるとなると、『Surface ProはPCとしても使えるタブレット、Surface Bookはタブレットとしても使えるPC』という表現に変えなければならない。

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Surfaceはラップトップ=Windows PCを置き換えるための端末とMicrosoft自身が認めた

surface-book

Surface Book

現在も2タイプのSurfaceがあるが、その違いは性能と価格のみ

前項ででてきたSurface RTだが、スマートフォンやタブレット端末に搭載されるARM系のCPUを採用した製品である。MicrosoftはSurfaceの発売にあたり、ARM系のCPUを搭載するタイプと従来のWindowsを稼動させるIntel系のCPUを搭載する二つのタイプを用意した。Surface RTはARM系CPU向けのWindows RTを載せていたのだが、Windowsとは名ばかりで殆どのWindowsアプリは動かなかった。従ってWindowsユーザーから受け入れられることはなく、2代目こそWindows RTを搭載したが、3代目からはSurface Pro同様、Windows 8.1に切り替えていた。通常のWindowsを稼動させるため、CPUにはネットブックなどに使用されているIntelのAtomが採用された。従って、現在も2タイプのSurfaceが存在するが、共にCPUはIntelでOSは通常のWindowsとなっている。この2タイプのSurfaceの違いはCPUの性能、価格帯の違いのみになっている。

Windows PCを買わずにSurfaceを購入

一方のSurface Proだが、初代が2013年6月、Pro 2が2013年10月、Pro 3が2014年6月と速いペースでの投入が続き、新たにPro 4が11月12日に発売されている。日本マイクロソフトはSurface Pro 3で『これさえあれば何もいらない』というキャッチコピーで大量のTV CMを投下しており、iPadの購入に動くことを防止しようとしているように見える。しかし、このキャッチコピーが効果を発するのはWindowsのパソコンを欲している人たちだけであり、Surface購入に動いたのはWindows PCの買い替えユーザーに他ならない。iPad購入を思い止まった人がまったくいないとは思わないが、それよりはSurfaceを選んでWindows PCを選ばなかった人のほうが圧倒的に多いと思われる。但し、企業においてはSurfaceを導入することでiPadとWindows PCの2台持ちを解消できることから、銀行を中心にSurfaceの導入が行われている。

Surfaceはラップトップを置き換える端末

Surfaceはビジネス用途を除き、iPadに対抗したのではなくてWindows PCの市場を侵食したのであった。Surface Pro 4とSurface Bookの発売に際し、発表会に出席したMicrosoftのブライアン・ホール氏が注目すべき発言を行っている。『Surfaceはどうあるべきか』と問いかけた時、『多くの客はラップトップを置き換えるものを望んでいた』というのである。その結果、Surface 4とSurface Bookは『ラップトップを置き換える端末』として開発されたと明言したのであった。ラップトップはノートPCのことであり、その大半はWindows PCで占められている。つまり、Windowsを搭載したメーカー製のノートPCをSurfaceに置き換えようとしたとはっきりと認めているのだ。

日本ではプレミアム価格帯のWindows PC市場は既に存在している

Surface Bookの日本発売日は未定であり、現時点では日本での価格は明らかにはなっていない。米国での価格は最低でも1,499ドルであり、最高は3,199ドルである。欧米ではこのようなプレミアム価格帯のラップトップはAppleの独壇場となっており、Suraface BookがターゲットとしているのはWindows PCではなくてMacbook Proである。しかし、日本ではパナソニックのレッツノートや、VAIOのVAIO Zなど、プレミアム価格帯の製品はそれなりの市場を形成している。つまり、欧米ではともかく、日本ではSurface BookはWindows PCとも競合することになる。日本マイクロソフトはSurface Bookで『市場を創造する』と発言しているが、日本ではプレミアム価格帯の市場は既に存在しているのだ。米国ではSurface Bookが発売前から売り切れ状態となっているが、それはApple以外の製品が存在しておらず、Surface Bookがプレミアム価格帯のWindows PC市場を『創造』したことになる。しかし、日本においては、Appleに対抗している国内パソコンメーカーの残りのシェアをSurface Bookが食い尽くすことになるのは間違いない。

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