この3カ月間のiPadの販売台数は世界で15万台?

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10月16日(米国時間)にAppleはiPadの新製品iPad Air 2とiPad mini 3の発売を発表したが、その席上でiPadの累計販売台数が2億2,500万台であることを明らかにした。Appleは四半期ごとの販売台数を発表しており、確かにこれまでの累計販売台数は2億2,485万台となっている。しかし、この数字には大きな問題がある。何故ならば、この数字は今年の6月までの累計であり、7月~9月までの数字は含まれていない。Appleが発表した数字を単純に計算すると、今年7月~9月の3カ月間のiPadの販売台数は全世界で15万台しかなかったことになる。

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iPad Air 2とiPad mini 3のイノベーション

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今年の7月-9月期の決算は来週中に発表?

Appleの四半期決算は、締日の約1カ月後に発表されている。昨年の7月-9月期の決算報告は、10月28日(米国時間)に発表された。今年も来週中には発表されると思われるが、当然のことながら前掲の2億2,485万台には含まれていない。尚、この数字はAppleの四半期ごとの発表数字を私が累計したものであり、Appleが発表した2億2,500万台とは集計するベースのズレがあるかもしれない。しかし、Appleは当然最新の数字を把握しているはずであり、その数字を公表していることは間違いない。となると、今年の6月末時点とほとんど変わらない数字となったのは、現時点では理由不明の大きな疑問といわざるを得ない。いずれにせよ、今年の7月-9月期の決算報告が発表されれば、その理由は判明することと思われる。

7,200万台(2013年9月期)から30%ダウンして5,500万台(2014年9月期)に

昨年の9月末時点のiPadの累計販売台数は、約1億7,000万台であった。2億2,500万台が今年9月時点の数字だとすると、この1年間でiPadは5,500万台販売されたことになる。ネット上ではこの1年間のiPadの販売数5,500万台が一人歩きしており、受け手には「5,500万台も売れた」という印象を残している。しかし、実際は「5,500万台しか売れていない」、と打ち出すのが正しい。2年前(2012年)の9月時点の累計販売台数は9,800万台であり、2013年9月の累計販売台数の1億7,000万台との差は7,200万台である。つまり、年間販売台数は2013年9月期より1,700万台減少しており、前年比は30%近くダウンとなっている。

iPadの市場は初期段階にあり、まだ伸びる余地がある

iPadの売上に陰りが出てきたのは2014年に入ってからであり、2014年4月-6月期は前期に続いて2期連続で前年同期比が前年を割っている。その動きが7月-9月期に改善されることは考えられず、下手をするとタイトルに書いたような事態が実際に起こるやも知れない事態となっている。しかし、4月-6月期の決算発表時のTim Cook CEOは、「我々はタブレット市場について非常に楽観視している」と述べていた。同CEOは「タブレット端末は総じて初期段階にある」との判断を示し、「iPadに大きなイノベーションがもたらされる可能性もある」とした。特に法人向けと教育分野においての可能性を重視しており、「更なるイノベーションを提供する」ことを約束した。

価格上昇に見合うイノベーション有や否や?

では今回発売されるiPad Air 2とiPad mini 3には、どのようなイノベーションが用意されているのだろうか。iPad Air 2は薄くなって重量が減っており、カメラの機能が大きく向上したようである。しかし、iPad mini 3は新色が追加された以外は大きな進展は見られず、Tim Cook氏の言うイノベーションの存在は感じられない。高性能なプロセッサやTouch ID(指紋認証センサー)を搭載したこともあり、価格は共に旧製品よりも高くなっている。新プロセッサやTouch IDの搭載がイノベーションだとすると、価格が高くなった分に見合うものか否か、判断するのは難しいところだろう。全体的に見てこれまでのiPadの方向性を踏襲しており、現在の劣勢を跳ね返すイノベーションとはならないような気がする。

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