ノートPCの市場を侵食するMicrosoftのSurface PRO 3

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本マイクロソフトは7月17日、3代目となるSurface PRO 3を発売した。米国では5月20日に発表された時、米国とカナダの発売日は6月20日、それ以外の国の発売は8月末までの発売とされていた。しかし、日本マイクロソフトは6月2日に国内発売日が7月17日になることを発表し、他の国との違いを浮き彫りにさせた。日本発売のSurface PROは他の国と異なってOfficeソフトをプリインストールしているなど、独自の販売方法を採用している。その取組みは成功しているらしく、Surface PRO 3は益々ノートPC色を強めている。

広告
広告336

タブレット色を薄めてノートPC化しつつあるSurface PRO

Surface-macbook

Surface PRO 3 & MacBook Air

初代Surface PRO発売発表直前にSteve Ballmer CEOが来日

初代のSurface PROの米国での発売は2013年2月9日だったが、国内の発売は4カ月後の6月7日であった。遅れた理由は定かではないが、恐らくOfficeソフトをプリインストールして発売することの了承を得るのに時間がかかったためだろう。日本マイクロソフトがSurface PROの発売を発表したのが5月30日なのだが、その直前の5月23日には米国本社のCEOであるSteve Ballmer氏が日本で記者会見を行っている。そこではSurface PROについてはまったく触れなかったが、社内ではその問題の最終確認が行われたものと思われる。

PRO 2は品不足で四苦八苦した日本

初代では国内発売が4カ月ごとなったが、2代目は米国発売で発売された10月22日の3日後には国内発売された。2代目は初代のマイナーチェンジ版であったことから、特に国内発売に懸案があったわけではない。また、初代は世界的には評判がいまひとつという状況だったが、国内では健闘していたようである。初期の生産台数を絞っていたこともあり、日本マイクロソフトは早めに製品を手配したかったこともあるのだろう。実際にはPRO 2は初代を上回る売れ行きをみせ、全世界で品薄状態を引き起こすこととなった。日本でも2013年末から量販店向けの出荷停止処置を開始し、2014年1月には法人向けルートでも取扱機種を絞り込む処置をとらざるを得ない状況に追い込まれてしまった。日本ではWindows XPのサポート終了に伴う買い換え需要、消費増税前の駆け込み需要という絶好機であったことから、製品不足は日本マイクロソフトにとっては大きな痛手であったのは間違いない。

タブレットとしても使用できるノートPC

今Googleで「surface pro 3 ノートpc」で検索すると、Microsoftのサイトが「surface pro 3 ノートの代わりになるタブレット。-Microsoft」と検索結果画面に表示される。日本マイクロソフトのSurface PROの販売方法は、一貫して「タブレットとしても使用できるノートPC」である。PRO 3の発売発表会で樋口社長は「MacBook購入を検討している人たち」を重要なターゲットとしてあげたが、同時にPCの買い換え層もターゲットにしていることを明らかにしている。これは従来のWindowsパソコンユーザーをSurface PROユーザーにすることであり、既存のノートPCの市場を侵食することを意味している。

使おうと思えばタブレットにもなるノートPC

ここでPRO 2からPRO 3への変更点を見ると、一番大きな変更はディスプレイサイズが10.6型から12型に大型化したことである。大型化したことで手に持つ使い勝手は悪くなるが、ノートPCとしての使い勝手は向上する。また、タイプカバー(別売り専用キーボード)は様々な改良が加えられており、以前のモデルで不評だったものが大きく改善されている。要はキーボードで使うことを重視した結果であり、Surface PROをよりノートPCに近づけたことになる。Intel Core i3とCore i5の二通りだったCPUは、最上位のCore i7を加えたことで通常のノートPCのラインアップと同じになった。価格も一般向けモデルが9万1,800円から20万2,800円と、ノートPCとほぼ同じ価格帯となっている。タイプカバーを付けなければタブレット端末として利用することは可能だが、タブレット端末としての使い勝手は前より劣る・・・・PC色を強めたと表現した所以である。

広告
広告336
広告336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする