ドコモが販売できなかった理由はiPadの販売不振?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3月にも参入すると見られていたドコモのiPadの販売だが、現時点ではその兆候さえみられない。これはドコモが正式に発表したわけではなく、ドコモの副社長が共同通信のインタビューで「それほど遠くない将来に(iPadを)扱うことになる」と答えていたことに端を発している。結局、その期待は外れたことになるのだが、そうなった理由の一つにはiPadの販売不振があるのではなかろうか。

広告
広告336

セルスルーで前年同期比3%ダウン

ipad-air&iPad-mini

右:iPad Air 左:iPad mini

iPodの終焉は近い将来?

先日のAppleの四半期決算発表の中で、iPadは前年同期比16%減という数字になっていた。Appleの場合、出荷数の前年同期比は、その製品が成熟期に入ったか否かを判断する大きな指標となっている。iPodを例にとると、2001年の発売以来、2009年1-3月期までの7年以上にわたって100%超を維持してきた。iPhoneが発売されてiPodと競合することになったことから、2009年以降は前年比が100%を割っており、Appleの口からiPod終焉の日が近いことも触れられるようになった。

iPhoneはこれまで前年比100%超を継続

一方、2007年に発売されたiPhoneは、現在まで6年以上も前年同期比の100%超を継続している。年間で見ると2011年の196%から2012年は146%、2013年は113%と漸減傾向にあるが、四半期の台数は3千万台から5千万台をキープしている。このレベルで前年比100%超を維持しているのは、同一のモデルとしては画期的なことであるのは間違いない。そして問題はiPadである。iPadは2010年から発売されているが、この4年間で既に2回も前年同期比が100%を割っている。

流通在庫の縮小が前年比ダウンの原因ではあるが・・・

1回目は2013年4-6月期、そして2回目が今回発表された2014年1-3月期である。Appleが発表している数字は小売店への出荷数であり、今年は店頭の流通在庫を昨年より減らしたことが数字として出てきたとAppleは説明している。確かに2013年1-3月期は前年同期比165%となっており、4-6月期の86%で出荷しすぎを調整したことが見て取れる。原因は2013年1-3月期の販売予測を誤ったことが2回の前年割れに結びついたことが見て取れる。

Windows XPサポート終了も追風とならず?

AppleはiPadの前年割れが流通在庫の縮小によることと同時にセルスルー(販売数)の数字にも触れており、それが前年同期比3%減であったことも明らかとなった。このことは流通在庫とは関係なく、2014年1-3月期の出荷数が前年を割っていた可能性を示している。Appleは昨年末にiPad 4をより薄くしたiPad Airにアップグレードし、iPad miniのディスプレイをRetinaに変更するてこ入れを行った。にもかかわらず、セルスルーの数字が前年より3%ダウンする結果となった。これはかなり深刻な事態だと私は考える。4月9日のWindows XPサポート終了を前にして、1-3月期はiPadには強い追い風が吹いていたはずである。

供給量では無く販売量そのものが少なかった?

ドコモ副社長のインタビュー記事が出たのは昨年の11月20日、iPad miniが発売開始した直後であった。発売前に製品の供給不安が伝えられたが、Appleのサイトを見ても終始5-10営業日という表示になっていた。確かに通常の1-3営業日よりは日数を要してはいるが、それ以上の日数とはならなかったと記憶している。つまり、品薄で販売量に影響がでたのではなく、販売された量そのものが前年より少なかったのは確実である。そのような状況下でドコモを新たに戦列に加えるメリットはない、とAppleは考えたのであろう。これはまったく私の憶測でしかないが、ドコモがiPadを発売する予定があったこと自体をAppleが認めるハズが無く、真実は誰にも分からないままとなるだろう。

広告
広告336
広告336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする