武雄市が実証実験で導入したのはiPad

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佐賀県武雄市は、来月から市内の全小学校の児童にタブレット端末を配布する。これまで2小学校で実証実験を行ってきたが、壊れたタブレット端末は1台もなかったとされている。但し、実証実験で使用したのはAppleのiPadだが、4月に実際に導入する3,153台はKEIANのAndroid端末である。

  • 武雄市が導入するのはKEIANのAndroidタブレット
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iOS端末と距離を置きだしたソフトバンクグループ

keian-android

KEIAN Android

KEIANのタブレットは1万円以下で売られている

 導入するKEIANのAndroid端末は、一般市販されているM716S-PSをベースとして武雄市特別仕様モデルとしたもの。上記画像は楽天で実際に販売されていたHPの画像。武雄市導入版は容量が16GBであるが、上記の製品は8GBしかない。また、武雄市導入版は落としても壊れにくくするために保護パッドをつけている。楽天では1万円を切る8,553円(税別)で販売されているが、武雄市の購入価格は約1万8千円(税別)とされている。容量などの違いはあるのだが、割高な価格設定であることは否めない。納入業者はソフトバンクの100%出資子会社のエデュアスであり、KEIANからの仕入れ価格はかなり低いものと思われる。

格安製品=不良品率が高い

KEIANのAndroid端末は、格安の製品が広く出回っている。価格が安いだけに不良品も多く発生しているようであり、武雄市の小学校でも多発することが予想される。この場合、エデュアスは無料交換すると思われ、それを見込んで価格設定をしたことは間違いない。武雄市の予算が限られており、その中で求められるメンテナンス費用を吸収できるだけのマージンを得るためにKEIANのAndroid端末を選択したのであろう。しかし、全国から注目を集めている時に、不良品の発生率が高いとされている製品を納入したのには何故だろうか。

魔法のプロジェクトではiPadを提供

東京大学の先端科学技術研究センターは、2009年から「魔法のプロジェクト」という障がい児を対象とした活動を行っている。それに当初から提携しているのはソフトバンクグループであるが、現在その中心となっているのはエデュアスである。当初は携帯電話での障がい児学習支援でスタートし、現在はiPadに替えて特別支援学校・学級に提供して実証研究を行っている。今月までは「魔法のランププロジェクト」というのを行っており、合計206台のiPadを87校に提供している。

2014年度からはAndroid端末を加える

2014年度は「魔法のプロジェクト2014~魔法のワンド~」を計画しており、現在は実証研究校を選定して実施校に通知している段階にある。障がい児と担当教員の2名を一組とし、合計で60組に端末を提供することを予定している。ここで注目されるのは、提供予定端末が「iPad / iPadmini / iPhone / Android」となっており、「・・・希望の機種を応募時に伺いますが、ご希望に添えない場合があります」としていることである。これまでとは異なり、iOS端末に加えてAndroid端末が追加されているのだ。

iPadの主導権はドコモに移る?

武雄市にAndroid端末を納品し、「魔法のプロジェクト」ではiOS端末に加えてAndroid端末を加える・・・・という動きは、ソフトバンクグループがiOS端末と距離をおきだしたことを意味する。その背景には、ドコモのiOS取扱い開始があると思われる。iPadの取扱いに関してはまだ正式な発表はされていないが、年末に副社長が「それほど遠くない将来に(iPadを)扱うことになる」と発言しており、それを否定することはなかったのであった。そろそろ正式発表がさせるだろうが、そうするとiPadの教育機関との窓口の役割をドコモが獲得することが考えられる。そしてその動きは、かなり確実性を持っていると予想される。そうでなければ、ソフトバンクはこれまでと同様、自腹を切ってもiPadを武雄市に納入していたはずである。

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