iPadが発売されたのは2010年5月(日本)であるが、それに対抗するタブレット端末が発売されたのはその年の年末であった。その代表的な製品は下表の4社6製品であるが、その中のNTT東日本の光iフレーム2製品ととNEC BIGLOBEの1製品は2009年段階から開発が進められていたデジタルフォトフレーム(DPF)から派生した製品であった。
全てのタブレット端末がAndroidを搭載
OSはAndroidを選択するしかなかった
シャープのGALAPAGOSはコンテンツ配信サービスの受け皿として用意された端末であり、そういう意味ではAppleのiPadに触発されて発売されたのはSamsungのGalaxy Tabのみという見方ができる。
メーカー | 製品名 | OS | 液晶サイズ | 3G | 税込価格 | 発売日 |
NTT東日本 | 光iフレームME | Android 2.1 | 7.0 | × | 24,150円 | 11/25 |
光iフレームSE | ||||||
Samsung | Galaxy Tab | Android 2.2 | 7.7 | DoCoMo | 42,800円 | 11/26 |
NEC BIGLOBE | Smartia | Android 2.1 | 7.0 | × | 42,800円 | 12/6 |
シャープ | GALAPAGOS 5.5 | Android系 | 5.5 | × | 39,800円 | 12/10 |
GALAPAGOS 10.8 | 10.8 | 54,800円 |
OSはシャープも含めて全てがAndroidであった。GALAPAGOSは発売当初はAndroidをベースとした独自仕様としていたが、後になってAndroidに入れ替えている。全ての端末がAndroidとなったのは、選択できるOSがAndroidに限られていたからである。また、iPadの9.7型より大きいのはGALAPAGOSの1製品のみであったのは、当時のAndroidはスマートフォンサイズにしか対応していなかったことによる。SamsungのGalaxy Tabは、発売したDoCoMoは当初はスマートフォンに分類していた。
Galaxy Tabはマルチタッチに不具合発生
SamsungはGalaxyがヒットしたことを喧伝していたが、年明けには大量の返品が発生したとの報道が見られた。その大半はマルチタッチに関する不具合とされており、スマートフォンサイズにしか対応していなかったAndroidを無理やりタブレットサイズに搭載した付けが回ってきたものと思われる。