Surface PROはセパレート型ノートPC

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日本マイクロソフトは5月29日、米国とカナダでは2月に発売されたSurface PROを6月7日に国内発売することを発表した。同社はSurface RTを3月15日に国内投入したが、米国での発売は10月26日であり、Surface RTは5カ月遅れ、Surface PROは3カ月遅れの国内発売となる。

Surface PRO

MicrosoftのSurface PRO

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Microsoftはタブレット端末発売の必然性なし

Surface PRO日本発売が急に決まる

Microsoftは4月23日、米国とカナダ、それに中国だけで発売していたSurface PROを6月末までに世界24の国と地域で発売することを発表していたが、その中に日本は含まれていなかった。また、Surface国内投入の1週間前の5月23日、MicrosoftのトップであるSteve Ballmer氏が来日して記者会見を行っている。しかし、その会見でSteve Ballmer氏はWindows Phone 8搭載スマートフォンを日本でも発売できるように努力していることは明かしたが、Surface PROの国内投入については一言も触れなかった。

Surface PROはタブレットとしても使用できるPC

Surface PRO国内発売を記者発表した日本マイクロソフトの代表執行役社長の樋口泰行氏は、Surface RTとSurface PROの違いについて「Surface RTはPCとしても使えるタブレット、Surface Proはタブレットとしても使えるPC」と説明した。非常に分かりやすい説明ではあるが、だとするとWindows 8を搭載したノートPCを投入しているパソコンメーカーの立場はどうなるの・・・・という問題が生じる。Windows 8のリリース時、それを搭載したコンパチブル型やキーボードとのセパレート型のノートPCが幾つか登場したが、それらに任せておけば良かったのである。何故Microsoft自身がSurface PROとして製品化しなければいけなかったのか、大いに疑問を感じるところである。

タブレット端末でOfficeソフト利用のニーズ

AppleのiPadは、家庭内の様々な場所でラフな姿勢でタブレット端末を操作するという新しいライフスタイルを生み出した。これがパソコン、特にノートPCの持つニーズを取り込んだことは間違いなく、パソコンの販売台数減に繋がることとなった。しかし、従来パソコンで行ってきた作業をタブレット端末で行いたいというニーズがあることも間違いなく、Windowsアプリ、特にOfficeが使用できるタブレット端末には大きな可能性が秘められているとされていた。

Surface PRO国内発売したくなかった?

しかし、日本ではSurface PROに先立って発売されたSurface RTの売れ行きは芳しくなく、Officeが使用できるタブレット端末に暗雲が立ち込めることとなった。恐らく日本マイクロソフトは、Surface PROの可能性を否定的に捕らえており、パソコンメーカーとの摩擦を回避するために国内発売をためらっていたものと予想される。結果的に6月7日に国内投入されることになったが、日本だけはOffice Home and Business 2013を標準搭載する。Officeソフトを搭載して米国発売価格と同程度とすることで、Surface PROの可能性を少しでも高めようとしたものであろう。

キーボードを必要とする作業にタブレット端末は不向き

ここでもう一度タブレット端末について考えてみよう。筆者はタブレット端末の最大の特徴は、家庭内でラフな姿勢で利用されている機器というところにあると考えている。であるならば、わざわざ外付けキーボードを使わなければいけないOfficeソフトをタブレット端末で使おうとするだろうか。そういう時はノートPCを使えば良く、タブレット端末を買い足すことはまず無いであろう。また、iPadなどのビジネス活用が大きく広がっているが、この場合も電子パンフの閲覧や大まかな文字や数字の入力に利用されているだけであり、キーボードを使っての入力作業には利用されていないようである。

Microsoftはタブレット端末から手を引くべき

Microsoftは、スレート状のタブレットPCを2000年代の初めから推進している。結局、SurfaceもタブレットPCの延長線上にあるものに過ぎず、未だかつて成功例を見たことが無い機器である。ラフな姿勢でOfficeソフトを使用するというライフスタイルを提案できない以上、タブレット端末に傾注するのは大きな誤りと思われる。

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