A6Xを待ってiPad4を発売

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筆者は昨日、iPad3は最初から短命に終わることが分かっていながら発売されたものであり、その裏にはより高細密なディスプレイの問題があったという趣旨の記事を投稿した。思い行くままに書いたものだが、あまり無責任な発言をするわけにもいかず、もう一度考えてみた。iPad4がiPad3と異なっているのは、SoC(System-on-a-chip)がA6からA6Xに変更になっている。そちらから切り込んでみると、すぐに「iPad miniと第4世代iPad発表の裏に隠された半導体プロセスの移行」という記事を見つけた。文字通り、iPad3からiPad4への移行の理由は、Socにあることを明確に論証している。

⇒iPad miniと第4世代iPad発表の裏に隠された半導体プロセスの移行(PC Watchの記事へのリンク)

Appleの新製品投入サイクルと半導体プロセス

A6X

iPad4に搭載されたA6X

Samsungの32nmプロセスへの転換が今秋完了

筆者は技術畑の人間ではないことから、専門的な知識を持ち合わせていない。したがって、上記サイトで説明されていることを自分なりに理解したのが以下の文章である。
AppleがiPhoneやiPadに搭載しているSoCは、Samsungが製造している。半導体は、回路線幅が短いほど性能が良くなるとされている。Samsungはこれまでの45nm(ナノメートル)の回路線幅を32nmに転換しつつあり、それが完了したのが今秋であった。Samsungのロードマップで行くと、32nmプロセスで製造されたSoCが搭載できるのはこの秋からであり、AppleはiPadの新製品投入を秋までずらすか、それとも45nmプロセスで製造されたSocを搭載して春に出すか決断を迫られていたことになる。結果、新プロセスで製造されたSoCを搭載した新製品を秋に出す前提でiPad3の発売に踏み切ったのであった。筆者はiPad3が一時的な製品として発売された理由をディスプレイに求めてしまったが、いずれにしてもiPad3が当初から短命に終わることは発売時点で明らかであったことは間違いない。

iPad3は消え去るのみ

AppleのサイトからはiPad3は姿を消し、この世には当初から存在していなかったかのような扱いを受けている。米国の話ではあるが、GIZMODEはRetinaディスプレイを搭載したiPad3がiPad2よりやすく売られていることを伝えている。

⇒第3世代iPad RetinaディスプレイモデルがiPad 2より安く買えるとは!(GIZMODEの記事へ)

先のPC Watchの記事によると、iPad2は密かに32nmプロセスで製造されたSoCに変更されているとの事である。iPad3はRetinaディスプレイモデルでありながら、SoCはiPad2より前の世代であったことになる。AppleはiPad2をiPadの廉価版として扱っており、11月2日の新製品投入後も併売することは既定方針であった。そこで公にしないままiPad2のSoCをバージョンアップしておき、秋の新製品投入に備えていたのであった。

iPadの新製品投入は来年秋?

iPadは、初代から第3世代までは春に新製品を投入してきた。しかし、その流れがここにきて変化したことから、今後は秋から年末にかけての発売に変更となる可能性が高くなった。しかし、SoCの製造をSamsungから他へ変更する可能性が残っており、その相手によっては異なる選択肢が生まれるかもしれない。しかし、事情を知る前はおかしなことをするAppleという印象が残るが、事情を知ればなんとも分かりやすい会社ではある。

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