iPad Retinaディスプレイモデル

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iPad miniと一緒に発売された第4世代iPadは、正式名称はiPad Retinaディスプレイモデルというらしい。そうなると一つ疑問になるのは、今年の3月に発売された第3世代のiPadを同呼ぶのかということである。AppleのサイトでiPadのページを見ると、載っているのはiPad miniとiPad 2、そしてiPad Retinaディスプレイモデルのみとなっている。既に第3世代のiPadは消えてしまっている。そもそも3月に「新しいiPad」という名称で発売した時に、「iPadの次の製品が出たらどうするの?」と懸念していたことが現実のものとなった。

Retina

Retinaディスプレイを搭載したiPad

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タブレット端末の高細密ディスプレイ争い

新しいiPadは一時的な製品であった

筆者は今、第3世代のiPadは、最初から一時的な製品として送り出されたものであり、半年程度で新たな製品と交代させるつもりであったと考えている。第3世代のiPadはRetinaを搭載しており、発売時点で「Retinaディスプレイモデル」として何の問題も無かった。しかし、そういう打ち出し方はせず、「新しいiPad」という良く分からない名称を持ち出してきた。また、ディスプレイについては以前の説明からすると若干こじつけた観のある紹介を行なっている。
AppleがRetinaという言葉を持ち出したのは2010年6月に発売したiPhone 4からだが、そのときは人間の目の網膜(=Retina)よりも高細密であることを例にしてRetinaという言葉の由来を説明していた。人間の網膜は300ppi程度であり、iPhone 4はそれを超える326ppiであることを得意げに紹介していたのである。しかし、3月に発売した「新しいiPad」の1インチ当たりのピクセル数は、264ppiでしかなかった。
Appleは、本来ならば今年の3月にもっと高細密なディスプレイを搭載したiPadを発売したかったのではないだろうか。しかし、より高細密なディスプレイを調達することができず、やむを得ず見切り発車した、というのが筆者の予想である。より高細密なディスプレイを搭載した真のRetinaディスプレイモデル登場までのつなぎとして・・・・だから新製品の名称もiPad 3ではなっかたのだろう。しかし、より細密なディスプレイを確保できず、ppiはそのままながらCPUを高速化して表示性能を高めたiPad Retinaディスプレイモデルの投入に踏み切ったのであろう。その後押しをしたのがGoogleのNexus 10であったのは間違いない。

300ppiのNexus 10はSamsung製

ここで問題となるのは、Aooleの言うRetinaディスプレイに適合する300ppiのディスプレイは、Samsungの製品ということである。SamsungはAppleと激しい訴訟合戦を繰り広げており、そこがAppleが発売できなかった高細密ディスプレイを搭載したタブレット端末を製造したのである。Samsungは完成品メーカーであると同時にデバイスの供給元でもあり、これまでAppleへもHDDやフラッシュメモリー、ディスプレイなどの基幹デバイスを納入してきた。しかし、Appleは訴訟の激化と共にSamungを納入業者から外しかかっており、9月に発売されたiPhone 5のディスプレイはLGディスプレイとジャパンディスプレイ、シャープの3社が納入している。また、iPad miniとiPad Retinaディスプレイモデルは、初期ロット分についてはLGディスプレイとAUオプトロニクスが納入したと伝えられている。

シャープのIGZOが鍵を握る

ディスプレイを巡る動きを見ていると、今後の鍵を握るのはシャープのIGZO技術となるだろう。IGZOは技術的には500ppiまで可能とされており、9.7インチのiPadサイズで300ppi以上はそれほど難しくないと思われる。しかし、第3世代iPadがIGZOを搭載すると予想されながら搭載されず、更にはシャープの液晶ディスプレイ製造遅れも明らかとなった。また、iPad miniやiPad Retinaディスプレイモデルでは初期ロット分の製造メーカーからも外れており、出資を巡る台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループとの動きと絡めて注目されるところである。

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