Sony Tabletを止めてXperia Tabletに
Sonyは2012年8月29日(現地時間)、ドイツのベルリンで開催されるコンシューマー家電の展示会IFA2012のプレスカンファレンスにおいて、Sony Tabletの新モデルXperia Tablet Sを発表した。Xperia Tablet Sは、2011年9月に発売したSony Tablet Sの後継機。今後はスマートフォンのXperiaのブランドで展開することになる。欧米出の発売が案内されており、米国発売は9月7日。価格は16GBが399ドル、32GBが499ドル、64GBが599ドル。
Xperia TabletはSony Tabletの仕様と大きな変化はない
Xperia Tablet Sの仕様は、プロセッサーがクアッドコアのNvidia Tegra 3、OSがAndroid 4.0にアップグレードした。その他にはカメラの性能が上がったことや重量がわずかに軽くなったことなどがあるが、ディスプレイなどの仕様は1年前のものとほとんど変わっていない。Appleは第三世代のiPadにRetina Displayを搭載し、後を追う各社に更に差をつけることに成功したが、Sonyは同じ土俵上での争いを避けることにしたようである。
汎用リモコンとして使えることをアッピール
WIREDの記事によると、Sonyは「この製品は、家庭で使用する2台目の高品質画面だと思ってほしい。これは300ドルの価値がある汎用リモコンの機能を備えている。」と語ったと伝えられている。Xperia Tablet Sには昨年のSony Tablet S同様、赤外線エミッターを搭載しており、家庭内のAV機器(ソニー製品以外を含む)の汎用的なリモコンとして機能させることができる。
タブレット端末で何ができるのかが重要
SonyがXperia Tablet Sの利点として汎用リモコンの機能を挙げたことは、iPadができないことが可能なタブレット端末であることを強調していることになる。スマートフォンの世界ではAndroid端末がiOSを追い抜く勢いを見せているが、特に日本においてはフィーチャーフォンで導入されていた日本独自の機能をAndroid端末が取り入れたことが最大の理由であり、Xperia Tablet Sの生き残り策がタブレット端末としても利用できる多機能リモコンであってもなんら問題はないと考える。