SamsungはまだTIZENというOSを開発していたのか!?

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韓国のSamsungが、全ての自社製品にTIZENというOSを搭載することを検討しているとのこと。Koria TimesがSamsungの幹部の発言として取り上げている(Gigazineより)。TIZENというのはスマートフォン用に開発されていたOSで、iOSやAndroidに続く第3のOSとして一時話題となっていた。開発は当初はIntelとSamsungが中心となっており、日本のドコモやパナソニック、NECなどもコンソーシアムのメンバーとなっていた。しかし、現在は殆どが撤退状況にあると思われ、TIZENはやがて消えていく幻のOSとみられていた。

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IoT向けのOSとして開発が続けられてきたがスマートフォンに搭載されなければ何の意味もない

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TIZEN Logo

当初は酷評されたが5カ月で100万台を販売

TIZENをOSとするスマートフォンは、ドコモが2014年1月に予定されていた端末の発売見送りを発表した。また、2014年7月にはSamsung Zのロシア発売が延期となった。その後、2015年2月にインドとバングラディシュでようやく発売されたが、それはロシアで発売する予定だった機種のスペックを落としたものだった。Samsung ZをSamsung Z1とし、価格は5,700ルピー(約1万円)であった。発売当初は『Androidの劣悪コピー』と酷評されていたが、いざ発売されると価格の安さが買われて同年6月までに100万台売れたとされている。

本当に6,400万台売れたのならもっと騒いでいるハズ

ところでこの話の元になった記事によると、Samsungは2016年第1四半期にSamsung Z1をインドで6,400万台売ったとしている。しかし、これは明らかにおかしい。同じ期間のiPhoneの販売台数は5,119万台であり、Samsung Z1はインド1国でiPhoneの世界販売台数を超えたことになる。もし事実ならSamsungはもっと大騒ぎしているはずであり、韓国の新聞だけに話して終わりにするわけが無い。Samsung Z1の発売時、韓国の国民日報は『TIZENが静かなブーム』となっていることを伝えていた。内容は『2015年のTIZENのシェアが5位になった』とするものだが、スマートフォンのシェアはAndroid(81.4%)とiOS(16.1%)で98%を占めている。残りの2%をWindowsとBlackBerry、TIZENで分け合っているわけだが、そこで何位になろうが何の意味もない。というよりも、当然のごとく5位であったことがニュースとなるのであろうか。

スマートウォッチには2014年からTIZEN搭載が続く

TIZEN搭載のスマートフォンはSamsung Z1以降は発売されていないが、スマートウォッチへの搭載を継続しているSamsungは2013年に初代スマートウォッチとなるGalaxy Gearを発売したが、翌年発売の2代目のGear 2からはOSをAndroidからTIZENに変えている。その後スマートウォッチへのTIZEN搭載を進め、2015年12月には日本でもTIZEN搭載スマートウォッチを2機種発売した。Gear S2とGear S2 Classicだが、ドコモとKDDIが販売している。海外ではモバイル通信に対応したモデルもあるが、日本ではBluetoothとWi-Fiでスマートフォンと連携する。スマートフォンへのTIZEN搭載が進まない中、SamsungはTIZENをIoT(Internet of Things:モノのインターネット)向けのOSに位置づけたようだ。

IoT時代のキーデバイスはスマートフォン!?

IoT向けのOSとしたとしても、スマートウォッチや家電製品に組み込まれるOSは何でも良いだろう。しかし、IoT時代にスマートフォンが果たす役割は、今後益々重要となると予想される。常に持ち歩くスマートフォンは、IoT時代には情報収集端末やコントローラーの役割を担うだろう。しかし、スマートフォンのOSに求められるのは、まず第一にその操作性と稼動するアプリの量と質である。操作性についてはAndroidが苦労したように、iOSとのパテント争いが大きなネックとなる。また、アプリについては、そう簡単にiOSやAndroidの領域に追いつくことはできないだろう。Samsung Z1がインドとバングラディシュで数百万台(と思われる)売れたとしても、それはスマートフォンとしてではなく、格安の携帯電話としてだろう。様々なアプリが利用できるスマートフォンとして売れた訳ではない。

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