『2年縛り』廃止の逆風をiPhone SEは乗り切れるのか?

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Appleが3月21日(米国時間)に発表したiPhone SEは、昨年に発売したiPhone 6sとほぼ同じスペックながらディスプレイサイズは4インチしかない。iPhone 6sは4.7インチであり、サイズは1昨年発売のiPhone 5sに戻ったことになる。しかし、価格はiPhone SE(16GB)の方が高くなっており、iPhone 6s(16GB)が199ドルであったのに対して倍の399ドルになっている(いずれも米国での価格)。

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iPhone SEは廉価版のiPhone 5cよりも安いがiPhone 6sレベルの高機能端末

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iPhone SE

米国では姿を消した『端末購入補助』と『2年縛り』

iPhone 6sの場合、本来の価格は649ドルであった。それを米国のキャリアが199ドルで販売しており、差額の450ドルは毎月の通信費から差し引いている。日本的に表現すると、『実質199ドル』ということになる。そして日本同様、米国のキャリアも『2年縛り』をiPhone 6sの販売時は行っていた。iPhone 6s発売時点で『2年縛り』の199ドル販売を行っていたのはAT&Tだけらしいが、そのAT&Tも今年に入って『2年縛り』を止めており、iPhone SEは本来の端末価格で販売されている。端末価格が2倍になった訳ではなく、ユーザーの実質負担額が従来の2倍になったのであった。日本では『実質ゼロ円』こそ姿を消したが、『端末購入補助』が『2年縛り』で行われている。しかし、米国では『端末購入補助』と共に『2年縛り』が日本に先行して姿を消すこととなった。

iPhone 6sを『実質199ドル』販売したのはAT&Tのみ

下の画像は、米国のトップキャリアのVerizon WirelessのiPhone SE販売ページである。iPhone SEを一括支払するか24カ月分割払いにするかが選択できるようになっており、どちらも端末代としてほぼ同額の支払が発生する。

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Verizon Wireless

昨年発売のiPhone 6s/6s Plusの販売は振るわなかったが、少なくとも米国ではその原因が『2年縛り』の廃止にあったようだ。米国ではVerizon WirelessやSplint、T-Mobile、AT&Tの4大キャリア全てがiPhoneを扱っているが、iPhone 6s(16GB)を『実質199ドル』で販売したのはAT&Tの1社しかなかった。

高機能で低価格なiPhone SE投入で乗り切るApple

私は当初、3月にiPhone SEが発売されることには懐疑的であった。米国も日本同様『2年縛り』が一般的であり、そのタイミングがずれる時期での新製品投入はないだろうと思っていた。しかし、米国では既に『2年縛り』が無くなっており、この時期の投入は今となっては納得がいく。しかもSIMフリー版の価格はiPhone 5s(16GB)の649ドルから約4割減の399ドルとしており、従来のiPhone価格からするとかなり格安となっている。2年半前にiPhone 5sと同時発売されたiPhone 5cの549ドルよりも安くなっており、しかも性能は格段に向上している。iPhone 5sはiPhoneの廉価版という位置づけであったが、iPhone SEはiPhoneのメインストリームの中に位置づけられている。米国キャリアの『2年縛り』廃止でiPhoneへの影響が懸念される中、端末価格を下げた高性能機種の投入で乗り切ろうとしているのだろう。

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