複雑怪奇なスマートフォン料金の元凶はiPhone??

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総務省主導で『携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース』という会議が開かれている。26日にその2回目の会合があったが、そこでソフトバンクの担当者が興味深い発言をしていた。『iPhoneも最初の半年間は売れなかった』というものであり、それを端末の実質ゼロ円やパケット定額の値下げなどでなんとか売上を上げてきた・・・・というものであった。

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売れなかったiPhone 3Gを実質ゼロ円にしたソフトバンクの手口・・キャリアなら何処でもやっていることか・・・

iPhone everybody

iPhone everybodyキャンペーン

世界で1千万台以上売れたiPhoneも日本ではわずか60万台

日本でのiPhoneの発売は、2007年の米国発売の1年後となる2008年7月であった。最初のiPhoneは通信方式が日本では使われていないGSMであったことから、国内発売はされなかった。Appleはその国のトップキャリアにiPhoneを取り扱わせる方針を採用しているとされており、当然のことながら日本ではドコモが扱うことがほぼ決まっていた。しかし、ご承知のごとく、iPhone 3Gを発売したのはソフトバンクであった。2008年7月から12月までの半年間、iPhoneは世界で1,125万台売れている。その大半がiPhone 3Gとみられるが、国内では不調が伝えられていた。同期間の国内での販売台数は、60万台程度であったとされている。

実質ゼロ円のiPhoneの魅力

見込が狂ったソフトバンクは、翌2009年の2月に『iPhone for everybodyキャンペーン』を開始した。iPhone 3G発売当初、8GBモデルの本体価格は69,120円であったことから、それを24回の分割払いとすると月額2,880円の支払いが発生する。しかし、そこから電話代で月額1,920円割引し、実際の負担額はその差額の月額960円、24回払いで合計23,040円が端末代金となっていた。iPhone 3Gは米国ではAT&Tが発売したが、その8GBモデルの発売価格は199ドルであった。1ドル115だと日米ほぼ同額となり、2、.040円という本体価格は米国に倣って値付けされたものであった。しかし、日本では当初はガラケーよりも魅力のある端末とは受け取られておらず、ガラケーでできるものがiPhoneではできないことだらけの端末とみるユーザーが多かった。そこに実質ゼロ円のiPhoneが登場したことは、ユーザーにとってiPhoneが大きな魅力のある端末となったのは間違いない。

毎月の差し引き額が減ったのに端末代金は23,040円からゼロ円に

端末代金を実質ゼロ円とする訳だから、上記の例で言えば24回分割分の2,880円と同額を電話料で差し引けば良いことになる。しかし、iPhoneの当時の電話料は最低額が2,324円であり、2,880円を割り引くとソフトバンクの持ち出しになってしまう。そこでソフトバンクが採った方法は・・・・・・当初の端末価格であった69,120円を大幅値引きして30,720円にしたのであった。この金額を24カ月で割ると1,280円となり、最低額の電話料であっても月額千円程度の売上が出るようにしたのである。ここで普通に考えるとおかしな事が出てくる。当初は電話料の割引額が1,920円であったのに対し、『iPhone for everybodyキャンペーン』での割引額が1,280円に減額された。しかし、端末の負担額は、23,040円から大きく減ってゼロ円になっているのだ。スマートフォンの価格が複雑怪奇になって久しいが、どうもその元凶はiPhoneにあるようだ・・・・それともソフトバンク?。

割引金額の調整は今も姿を変えて行われている

毎月の割引額をソフトバンクにとってリーズナブルにするために端末価格をいじる・・・・というのはキャリアのいい加減差を如実に表している。しかし、今はさすがに後から端末代金をいじるようなことはしていないみたいだが、つじつま合わせの金額調整は行っている。私が遭遇したのはこの前MNPしたAQUOS Kであり、電話代の差し引き期間を36カ月に設定していた。通常は2年縛りに合わせて24ヵ月としているようだが、AQUOS Kはガラケーの扱いであり、月の電話代が低いので期間を長くすることで割引金額を調整したようだ。

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