CDMA2000機能を外してLTEオンリーにしたKDDI

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10月27日に開催されたauの冬モデル発表会において、KDDIは12月初旬にVoLTEを導入することと対応端末を2機種発売することを発表した。その2機種にはKDDIの3GであるCDMA2000の機能を搭載しておらず、通信機能はLTEに一本化する仕様となっている。KDDIの田中社長は以前から「KDDIのVoLTEはフォールバック無しの仕様にする」と明言しており、3G機能が不要になることを示唆していた。これが可能となったのは、LTEの通信エリアが既存の3Gエリアとほぼ同じとなったことによる。

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パケット通信と通話が同時にできないCDMA2000

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auのVoLTEのLogo

3Gの通話機能にフォールバックする仕組み

VoLTEとはVoice over LTEを略したもので、IP電話のようにLTE回線上でパケット通信で行う音声通話である。IP電話とは違って通話専用の回線を用意することから、高品質な通話が実現できるとされている。しかし、VoLTEでの通話が可能なのは送受信者共にVoLTE対応端末でなければならず、双方がLTEエリア内にいる必要がある。この二つの条件を構成するいずれか一つの要素が欠けた場合、VoLTEでの通話は実現しない。また、VoLTE対応端末の利用者がLTEエリアから離れた時は、自動的に従来の3Gでの通話方式にフォールバックする仕組みが用意されている。そのため、LTEエリアが3Gのエリアより狭い場合は、VoLTE対応端末でも3G回線での通話機能を残しておかなければならない。先にVoLTEのサービスを開始したNTTドコモは、VoLTE対応端末にも3G機能を残している。

早く捨て去りたいCDMA2000方式

送受信者(下の図のA & B)が持つ端末がVoLTEに対応しているか否か、今いるエリアがLTEなのか3Gなのか、という2つの要素に基づく組み合わせは8通り存在する。しかし、KDDIはVoLTE対応端末から3G機能を省いたことにより、半分の4つのパターンだけ考えれば良くなった(下図の黄色の枠組み)。また、LTEから3Gへ移動するという場面も起こらず、フォールバックする必要もなくなる。今後3Gに依存しないVoLTE対応端末を発売し続けることにより、KDDIは従来からのCDMA2000方式の3Gを完全に捨てることが可能になる。CDMA2000方式は通話とパケット通信が同時にできず、通話中にメールが入ってもそれを受信できないという問題があった。また通話中にブラウザを見ることもできず、スマホ時代の現在ではかなり問題の多い方式といわざるを得ない。VoLTE導入によって音声もパケット通信になることから、メールやブラウジングを同時に行うことが可能になる。

8patterns

端末とネットワークによる8パターン

ドコモと共にiPhoneのVoLTE対応は不透明

少しでも早く CDMA200から逃れたいKDDIであるが、3G回線がまったく不要となるまでにはそれなりの時間が必要となる。KDDIの田中社長は「3Gの巻き取りは2020年ころまでかかるのではないか」と述べており、あと5~6年は見ておかねばならないようだ。また、iPhoneのVoLTE対応が不透明になっており、それもVoLTE普及に影を落とす可能性がある。田中社長の「相手さんもございますので、いつかはされると思うが具体的な話は遠慮させて頂く」という発言からすると、あまり良い状況には無いようである。ドコモは直ぐにでもiPhoneでVoLTEのサービスを受けられるようにすると思っていたが、未だにサービスインする気配が無い。理由は不明だが、Appleが日本でのVoLTEの早期導入に乗り気でないことがうかがわれる。

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