ソフトバンクはiPhone 3GSからプッシュ受信に対応

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このサイトで最もアクセスが多いのは、今年1月に書いた『ドコモのiPhoneはプッシュ通知に対応済み』という記事である。累計PV数は6万件を超えており、月間PVのピークは3月で約1.5万件であった。7月から8月にかけては5千件程度に落ち着いていたが、9月に入って8千件程に戻ってきた。1日当たりのPV数も100件台の半ばであったものが、9月10日には倍増していた。その日の夜中にAppleがiPhone 6とiPhone 6 Plusを発表しており、朝の8時の段階でPV数は200を超えていた。Appleのイベントをネットの生中継で見ていた人がアクセスしてきたことは明らかであり、ドコモメールのプッシュ対応がかなり注目を浴びていることを示している。

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3キャリアの土俵はVoLTEとキャリアアグリケーションに

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iPhone Mail App

プッシュメールではなかったiPhone向けspモードメール

ドコモはスマートフォン向けのメールサービスとしてspモードメールを2010年から提供しているが、iPhone向けでは2013年9月20日のiPhone 5s/5c発売日には間に合わず、サービスインは10月1日にずれ込んでしまった。spモードメールはiモードでおなじみの●●●@docomo.ne.jpというメールアドレスが使用できるのだが、ガラケーやAndroid端末では可能であったプッシュメールの機能には対応していなかった。また、スマートフォンではメールをマルチデバイスで送受信できるのが当たり前となっているが、spモードメールはそのアドレスを持った端末でしか送受信できなかった。

ドコモのiPhoneがプッシュ受信に対応したのは9月24日

ドコモは、2013年10月24日からspモードメールをクラウド化したドコモメールの提供を開始した。クラウド化することで端末だけでなく、マルチデバイスでの送受信ができるようになった。しかし、当初はAndroid端末の数機種が対象であり、iPhoneでも利用できるようになったのは12月17日からであった。これまで同様にプッシュメールには対応しておらず、15分から1時間の間でユーザーが設定した時間間隔でメールを取りに行くフェッチ方式であった。但し、メールが届いたことをSMSでリアルタイムに通知する「新着メールお知らせ設定」を用意しており、「プッシュ受信」ならぬ「プッシュ通知」の提供を開始した。尚、ドコモは9月19日のiPhone 6/iPhone 6 Plus発売直後の24日、iPhoneでもドコモメールの「プッシュ受信」を可能にした。ドコモはこの仕組みを「自動受信」と呼んでおり、この設定を行うとspモードからドコモメールに自動的に切り替わることになる。

プッシュメール実現はソフトバンクが最も早かった

上記の通り、ドコモはiPhone向けのメールサービスの対応に四苦八苦している訳だが、冒頭の1月の記事を書いた時、ソフトバンクやKDDIのことをあまり調べずに書いてしまった。そこで、ソフトバンクはどこも同様に本来の意味でのプッシュメールではなく、擬似的な「プッシュ通知」を導入したと書いてしまった。それは間違いではないか・・・というコメントを頂いたので調べなおしてみると、指摘いただいた通り、ソフトバンクは2009年のiPhone 3GSからプッシュメールに対応していた。ここで先の記事の誤りを訂正し、「プッシュ受信」の提供はKDDIよりも早かったことを明らかにしておきたい。1月の記事を書き直そうと思ったが、私の理解度が浅い段階で書いた記事であったことから、それをベースに書き直すのは余計ややこしくなることに気付き、今日の記事を書くこととした。

ソフトバンクのキャリアメールはMMS

日本のキャリアは、iモードやEZweb、Yahoo!ケータイという名称でインターネット接続サービスを提供している。通常のISP同様、それぞれのドメインによるメールアドレスも提供している。それをキャリアメールと呼んでいるが、その仕様は各社各様で統一されたものではない。ドコモとKDDIは独自仕様のEメールらしいが、ソフトバンクのみは国際標準で定められているMMS(Multimedia Messaging Service)の規格を採用している。MMSはメールサービスではなくメッセージサービスであるが、標準で「プッシュ受信」が可能となっている。しかし、2008年に発売されたiPhone 3GはMMSをサポートしておらず、ソフトバンクはMMSサポート開始したiPhone 3GSからキャリアメールの「プッシュ受信」を実現させた。

ソフトバンクは2つのメールアドレスを提供している

尚、ソフトバンクはiPhone 3Gではパソコン用のEメールアドレスを提供しており、そこでは上記のキャリアメール(●●●@softbank.ne.jp)とは異なるドメイン(●●●@i.softbank.jp)を使用している。1月の記事でソフトバンクはドコモと同様の擬似的なプッシュメールである「プッシュ通知」を導入したと書いたが、それはこちらの(●●●@i.softbank.jp)ことを指している。このメールアドレスにメールが着信すると下のような画像が表示され、メール着信を知らせてくれる。実際には受信されておらず、「プッシュ通知」の仕組みとなっている。但し、この仕組みは2014年1月には「プッシュ受信」に変更されており、1月の原稿を書いた時点ではソフトバンクの2種類のメールは共に「プッシュ受信」を実現していたのだった。

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Softbank Mail

3キャリアの残る課題はVoLTEとキャリアアグリゲーション

メールアドレス(●●●@i.softbank.jp)を使ったメールは通常のEメールであり、最初からマルチデバイスに対応していた。そして、これの「プッシュ受信」は今年の1月に実現させており、ソフトバンクはiPhone向けのメールサービスの拡充ではドコモよりも一歩先行していた。しかし、ドコモも昨年末にマルチデバイス対応を行っており、「プッシュ受信」もこの9月に実現させた。KDDIは「プッシュ受信」を2012年3月という早い段階に実現させたが、マルチデバイス化では大きく遅れて今年の6月になってしまった。これまでみて来たとおり、キャリア3社のキャリアメールの「プッシュ受信」とマルチデバイス対応は終わっており、残る技術的な課題はVoLTEとキャリアアグリケーションとなった。ある意味、3キャリアがようやく本来の土俵で闘う状況が整ったということができる。

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コメント

  1. 愛ふぉにすと より:

    訂正をお願いします!i.softbank.ne.jpではなく、i.softbank.jpです。よろしくお願いします。

  2. master より:

    愛ふぉにすと様

    ご指摘有難うございます。
    つい、ドコモやKDDIと同じ@●●●.ne.jpと思い込んでしまいました。
    これから気をつけます。