開始前に改定したVoLTE時代の「スマ放題」

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ソフトバンクは新たな定額制の料金プランを4月21日から導入するとしていたが、導入を前にしてその内容を改定することを発表した。1月24日に発表された定額プランは、「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」として打ち出されていた。しかし、その内容への批判が噴出したことから、サービスイン前に改定行わざるを得なくなったもの。しかし、ソフトバンクは、話題性を盛り上げるためにワザとやっているのだろうか。VoLTE自体の導入時期を決定しないまま、料金体系だけ打ち出して開始日前に改定する・・・という流れをみるとそんな気がしてくる。

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VoLTE導入未定なのに料金体系を先行導入する理由

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SoftBank

VoLTE導入は通話定額制導入と同義語

VoLTEとはボルテ読み、Voice over LTEを略したもの。Voice Over Internet Protocolにちなみ、LTE回線を通した通話機能のこと。LTE回線のサービスは既に日本でも提供されているが、それはデータ通信のみで通話機能は未だ提供されていない。現在の音声通話は3G回線で行われており、1通話が1回線を占有する方式となっている。VoLTEとなると音声通話もパケット通信を利用することから、1回線で複数通話が可能となる。データ通信はパケット定額制となっており、VoLTE導入で音声通話も定額制が採用されるのは確実とみられている。しかし、ソフトバンクは近い将来にVoLTE導入するとしているものの、その時期については未だ名言していない。

何処が定額制なのか・・名前だけ

ドコモはこの夏にVoLTE導入を明らかにしており、KDDIも年内の導入を社長が明らかにしている。ソフトバンクは導入時期を明言しないまま、「VoLTE時代の革新的な新定額サービス」を先行して打ち出したことになる。そしてその内容は、定額プランとうたいながら一定限度以上になると限度知らずの従量制であり、使われている用語と内容のちぐはぐさが大きく目立つ代物であった。2月の決算発表会の席上、孫正義社長は「1回5分以上喋るケースは非常に少ない。5分を超えそうなら1回切ってまたかけてもいい」などと逃げ口上でかわしていたが、改定することで対処することにしたらしい。

本当に近い将来、VoLTEを導入するのだろうか

しかし、1通話の制限時間を3分から5分(Sパック)、5分から10分(M,Lパック)と増やしたほか、制限通話回数を超えた後の超過料金を30円/30秒から20円/30秒に減額しただけで超過後は従量制となる問題には手をつけていない。これは3G回線での通話ではやむを得ない面があるのだが、「VoLTE時代の革新的な・・・」と打ち出した以上は修正すべきであった。待てよ・・・・・ここで思いついたのだが、ひょっとするとソフトバンクは「近い将来のVoLTE導入」をする気がないのではなかろうか。このまま3G回線での通話を続けた場合の障害を回避するために考え出した料金体系なのではなかろうか。ソフトバンクは米Sprintを買収したことで国内3位から一気にドコモを超えたとされており、意識の中はSprintで占められているのかもしれない。国内での投資額はできるだけ抑えたいと思っていてもおかしくない。

「スマ放題」は対象機種購入時のみ申込みできる

スマートフォンでの短い通話の回数が多い人には向いているかもしれないが、殆どの人には現行より高くなるようにできているらしい。そのため、これまでの料金プランが「スマ放題」に切り替わることを心配する声が上がっている。しかし、最初の発表の時のプレスリリースには「本サービスは対象機種の購入時のみお申し込みいただけます」と明記されており、従来から持っている端末には適用されることはない。冒頭に示した記事の中で、「値引き金額を高く見せるためのみせかけの価格」ではないか、という予測を書いたが、現時点では「対象機種」がどうなるのかは不明であり、それが明らかになる4月21日には「スマ放題」導入の意図がもう少しはっきりするかもしれない。 

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