先日の記事でドコモが純増数1位になった原因がMVNOにあるのでは・・・・・ということを書いたが、どうもそれが正解らしい。TCA(電気通信事業者協会)の統計数字を分析して純増数の過半数がMVNOで占められていると推計している。iPhone Maniaというサイトが11日に記事にしている。
iPhone Mania⇒あれ?ドコモの「iPhone効果で純増数トップ」の過半数はMVNOか!?
TCAの数字を見れば一目瞭然だった
MVNO推定までの道のり
iPhone Maniaの記事は、以下のような流れとなっている。
- 携帯IP接続サービスは-13,600と減少している(iPhoneなどでは必須のサービス)
- 関東・甲信越での増加が86%を占めている
- iPhoneの販売増であれば地域別の数字は契約者数に比例するはず
として純増数の過半数にあたる約13万~16万がMVNOの数字だと推計している。2013年1月から12月までの1年間の地域別純増数のグラフも作成しており、かなりの労作となっている。
(余談だが、このグラフはどうやって作ったのだろう。Pluginを使っているのだと思うが、同じようなことをしたいと思っているので後で調べてみよう)
MVNOは関東甲信越に含めている
実はドコモはMVNOの数字を関東甲信越の数字に含めてTCAに報告しており、そのことをドコモに確かめたサイトがあった。BUZZAP!というサイトの記事は以下の通り。
⇒「ワンコインSIM」などのMVNOは契約者数にカウントされるのか、NTTドコモに問い合わせてみた
ドコモの回答は「お問い合わせいただいた件ですが、MVNOの数は含まれています。モジュールなどの中には含まれておらず、すべて関東・甲信越の中に含まれます(BUZZAP!より抜粋)」という単刀直入なものだった。このことを知っている人ならば、今回の純増数1位の原因がMVNOにあることは一目瞭然であったことになる。
メディアは気が付いていない振りをしている?
純増数1位になったことについて多くのメディアは、iPhone導入の効果として取り上げている。朝日新聞もその視点から捉えており、ドコモの幹部からもそれに即した回答を引き出している。しかし、加藤社長は「iPhone効果もあるが、それ以外もいい。販売やサービスの蓄積が他社とは違う」としてSonyのXperia Z1やガラケーのパナソニックP-01Fなどが健闘したことを挙げている。ドコモがMVNOについて触れたくないのは分かるが、そのことにまったく気が付いていないかのようなメディアの姿勢には大きな疑問を感じる。