ドコモのiPhone大幅値引き演出はOK?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今朝の朝日新聞によると、ドコモは販売店に対して分割払い時の頭金に上限を設定し、大幅な値引きを演出することを抑制することにしたとのこと。販売店は頭金を高く設定し、有料アプリなどへの加入などを条件に値引き幅を大きく見せる手法が常態となっていた。ユーザーは不要なアプリやサービスの加入を無理強いされ、苦情が殺到していたことがその背景にある。

広告
広告336

iPhone 5s/5cの価格は大幅値引き演出です

iphone-docomo

DoCoMoのiPhone

販売店の[頭金]は頭金ではない

今回の問題は端末価格のことではなく、端末購入時の「頭金」のことを指している。「頭金」はキャリアではなく販売店の収入となり、それを減額またはゼロ円とすることは販売店の収入が減ることを意味している。従って、オプションへの加入を義務付けることで減収をカバーしようとしているのである。オプショを多くつければつけるほどキャリアからの報奨金が高くなり、それが頭金の代わりの収入となるのである。ここで頭金という言葉を使用しているが、実際は頭金ではなくて販売店の手数料と言うべきものである。

ドコモのiPhone 5s/5cは何故高い

販売店が「頭金」と称しているものが本来の意味での頭金ではないと言う問題はさておき、その金額を高く設定するのは端末の価格を高めて割引額を多くする「演出」を行っている問題を考えてみたい。このことはドコモ自身も行っているのだが、それは是正されないのだろうか。ドコモは9月からiPhone 5s/5cの取扱を始めたが、その一括購入価格はソフトバンクやKDDIよりもかなり高めに設定しており、毎月割(ドコモは月々サポートと言っている)で差し引く金額を他社より高く設定している。実質いくら支払うのか、と言う見方をすると3社とも大きく変わらないことから、これまであまり問題とはされてこなかった。しかし、大幅値引きの演出を問題にするとなると、ドコモ自体が糾弾の対象とならざるを得ない。

ドコモの割引額は他社より高い

 下の表は、新規契約でiPhone 5sを購入した場合の価格を3キャリアで比較したものである。3キャリアとも実質負担額は殆ど同じとなっており、割引額は端末価格の設定が高いドコモが一番高くなっている。端末の価格はキャリアが自由に設定することができることから、ドコモが他の2社より高く設定したこと自体は問題ではない。しかし、同じ端末がドコモのみ高い設定であることは、解約時のそれだけ高い金額が未払い金として残ることになる。ドコモはiPhone契約者の縛り付けを狙い、他社よりも高い端末価格の設定を行ったことになる。

  16GB 32GB
端末価格 割引額 実質負担額 端末価格 割引額 実質負担額
ソフトバンク 68,040 68,040 0 78,120 67,800 10,320
KDDI 68,040 68,040 0 78,120 67,800 10,320
DoCoMo 95,760 95,760 0 95,760 85,680 10,080

 ★64GBを入れると表が横にはみ出すので省略

こすっからい浅知恵は止めよ

Appleは11月22日、Apple StoreにおいてSIMフリー版のiPhoneの販売を開始した。それまでは3キャリアの値付けの違いであったが、それ以降は本家のAppleの端末価格と比較されることとなった。下の表はSIMフリー版のiPhone 5sの価格であるが、3機種ともドコモの価格が飛びぬけて高い設定となっていることが特徴となっている。 

  16GB 32GB 64GB
iPhone 5s 71,800 81,800 91,800

 iPhoneは2008年からソフトバンクが販売を開始し、2011年にKDDIが加わった。iPhoneが欲しいユーザーはこの間にソフトバンクやKDDIに移っており、これからドコモでiPhoneを買うユーザーはドコモからiPhoneが出るのを待っていたユーザーが殆どだと思われる。従って、端末価格を高めに設定しても実害を与えることは少ないとの判断がなされたと思われる。しかし、日本を代表するキャリアのドコモが採る姿勢としては決して褒められるものではない。私からするとこすっからい浅知恵としか思えない。その分、回線料の値引きを行うべきだったと考える。他への波及がネックとなることはできないとするならば、他社並の端末価格の設定をすべきであったと考える。

広告
広告336
広告336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする