ソフトバンクの契約純増数水増しの手口

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月初の5日過ぎに行われるキャリア3社の契約数の発表は、11月分は12月6日に発表された。それによると、純増数はソフトバンクが237,100件増で23カ月連続でトップ、MNPではKDDIが56,800件の転入増で26カ月連続でトップとなった。9月からiPhoneへの参入で注目されるドコモは純増数で増加を維持しているほか、MNPの転出超過数は前月より改善が見られる結果となった。

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契約増に執着するソフトバンクの企業体質

改善の兆しはあるが今後もドコモの苦難は続く

現在、キャリアの戦いは相手の契約者をどうやってMNPで自社に引き込むか・・・という戦いになっている。そしてその対象はドコモが狙い撃ちされており、その環境はドコモがiPhoneの販売に参入したことで激しさを一層増している。ドコモが既存の契約者の転出防止策に本気で取り組まない限り、MNPによる転出超過を食い止めることはかなり難しいと言わざるを得ない。先日街中で見かけたのだが、乗り換えに伴う費用(違約金や端末支払い算預金など)を一切ショップが負担した上で更にキャッシュバックも用意しているという。これではスマートフォンに買い換えようと思っているドコモユーザーはそちらに移ってしまうことは間違いない。

契約者増に執着するソフトバンク

ところで今日話題にしたいのは、契約純増数の水増しについてである。契約純増数は昔からキャリアが売り込み文句の一つとして使用してきたが、中でもソフトバンクはこのことに異常に執着しているように思われる。ソフトバンクは10月31日に2013年度第2四半期の決算発表会を行ったが、その時のプレゼン資料でもしきりにアピールしていた。したの画像はプレゼン資料から抜き出したものである。

sb-presetation

決算説明会資料

デジタルフォトフレーム無料配布と通信料の無料化

携帯電話の契約数には通常の通話機能を持った携帯電話だけでなく、通信モジュールが含まれていることは前から知っていた。また、通信モジュールの中には携帯電話通信機能を搭載したデジタルフォトフレームがかなりの割合で含まれており、端末代金無料で配布していることも知っていた。しかし、ソフトバンクはその通信料についても2012年4月からは25カ月間無料とするキャンペーンを行っていることは今回初めて知った。現在はテレビ機能付きのPhotoVision TVというデジタルフォトフレームの新製品も登場しており、それは本体無料で2年間の通信料も無料で提供されているとのことである。2年後に解約されると、ソフトバンクには1銭も入らなくなるが、契約数に含まれるというだけで元が取れることになるのだろう。

無料SIM発行による契約数増

他にも子供向けの「みまもりケーターイ」というのも契約数増に貢献しているようだが、これは水増しとまではいえないように思えるので触れないでおく。ソフトバンクは2011年にKDDIがiPhone 4sの販売に参入した時、「iPhone家族無料キャンペーン(現:スマホファミリー割)」を開始した。これはiPhone 4sに機種変更したユーザーが今までのiPhone 4を家族が新規契約で利用する場合、月額0円となる「無料SIM」を発行するというもの。このシェアは増え続けており、2013年は新規販売台数の23%を占めるまでになっているらしい。この数字は1月から11月の数字であるが、ソフトバンクの「23ヶ月間純増数トップ」の内実を現していることは間違いない。

⇒この記事の元になった『SBM 「純増No.1」のカラクリ判明

ソフとバンクの企業体質は今後も変わらない?

ソフトバンクの日替わりで流されている(と思わせる)TVCMへの文句もあるが、ここはそこには触れないでおく。問題なのは、実質をさておいてイメージだけで勝負するソフトバンクの企業体質である。残念ながらソフトバンクは、今後も今までと変わらずに突き進むことであろう。そしてその中で出世し、いや出世しなくても生き残れるのは、上の意向に沿った動きしかできない社員だけとなることは間違いない。ソフトバンクは買収したスプリントでヘマをしない限り直ぐに危ないということはないだろが、オーナーの孫正義が何らかの理由でいなくなることは十分にありえることである。もしもそうなった場合、ソフトバンクが今のままで存続することはまずありえないであろう。

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