iPhoneでもドコモは転出超過が止まらない

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9月のドコモの契約数は、これまでの最大の淳減数となる66,800件を記録した。また、MNPの減少にも歯止めがかからず、133,100件の純減となった。MNPではソフトバンクが22,700件の転入超過、auが24日カ月連続となる月間1位で110,800件のプラスであった。ドコモは先月からiPhoneを扱うことになったが、その初月は他社、とりわけauへの転出に歯止めがかからないことを如実に示した数字となった。

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iPhone取扱によって抜本的な対策を迫られているドコモ

docomo

NTT DoCoMo

9月は2年に1度のファミ割MAX50の更新月

MNPによるドコモの減少は133,100件、これは思いのほか少ない数字であったと考えられる。この前記事にした通り、今年の9月はファミ割MAX50の最初からの契約者の更新月に当たる。

ファミ割MAX50とiPhoneの関係

この対象者が何百万人なのか何千万人なのか知らないが、結構な数であるのは間違いないだろう。2年に1度の解約料不要で他社に乗り換えられる月であり、これを機会に他社のiPhoneに変更しようとしていた人がいたのは間違いない。しかし、9月に入って今回からはドコモもiPhoneを扱うことが明らかとなり、9月中に他社に乗り換えることを取り止めた人も多いはずである。また、ドコモに残ってiPhoneに機種変更する場合、9月を逃しても違約金が発生することはない。従って、急いで購入する必要も無いとして、発売初月の慌しさを避けた人も多いことだろう。

流出超過の数字は予想以下であったが・・・・

しかし、本気で9月にiPhone購入に動いていた人のなかには、迷わず他社へのMNPを選んだと思われる。以前からiPhone購入方法を検討していたはずであり、旧機種のiPhone 5が3万円とか4万円のキャッシュバック付きで売られていたことは掴んでいただろう。そのようなドコモユーザーが離れていったことから、MNPでの転出超過が133,100件となったのである。と考えると、その数字は筆者には少ないと感じられるのである。9月に旧機種であるiPhone 5が買われたことは、auが「旧機種であるiPhone 5は、新しいiPhoneと比べて800MHz帯に非対応ながら、安さとネットワークを比べてユーザーが選択している」と述べたことからも推測可能である(ケータイWatchの1013/10/7付けの記事より)。

MNPへの過大なインセンティブで流出防止は望めない

キャリア各社のMNPによる転入・転出者の数字は、9月29日の記事に表として掲載している。

iPhone 5s/5cのドコモのシェアは27.8%

この1年間のドコモの転出者の最大値は2012年10月の189,800件であり、最小値は2013年2月の93,200件である。これに対して今年9月の133,100件は、潜在的なMNP候補者(2年に1度の契約更新対象者)の数からするとかなり少ないのではなかろうか。しかし、キャリア各社がMNP転入者に過大なインセンティブを与えるという販売施策を展開している以上、ドコモは一定以上のMNP転出者が存在していることを思い知らされた数字であったことは間違いない。ドコモはiPhone取扱開始にあたり、他社に移ったユーザーを取り戻すと同時に、MNPによる転出者の防止策・・・・言い換えるならば、長年のドコモユーザーのiPhoneへの買い替え優遇策をより強固なものにする必要があったのではなかろうか。

ドコモのとる道は、ガラケーユーザーをスマホユーザーにすること

ソフトバンクやKDDIは、MNP転入者に対してはiPhoneの実質負担額ゼロ円などの施策を展開している。但し、自社のユーザーの買い替えには対応しておらず、「iPhone買かえ割」で対応したドコモは一応従来のユーザーを重視する姿勢を見せていた。しかし、それは他キャリアのキャッシュバックやポイント大量付与の前では大きな力とはならなかったのである。出戻り客が戻ってくることだけで満足しないのであれば、ここでドコモがとるべき道は未だ大量に残っているガラケーユーザーをスマホユーザーに転換させることしかない。但し、これには端末価格実質ゼロ円だけでなく、月次の通信費用の大幅な見直しが必須となるだろう。何故ならば、未だにガラケーを使用しているユーザーはファミ割MAX50などで月額費用を低くしているユーザーであり、その数倍の費用をかけてまでiPhoneに買い換えるユーザーではないはずなのである。

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