iPhone 5s/5cのドコモのシェアは27.8%

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今回初めて販売を行うDoCoMoを加えて3キャリアが出揃ったiPhone 5s/5cの販売シェアだが、BCNの調査ではソフトバンクが他の2社を大きく押さえて44.7%でトップであったと伝えている。DoCoMoのシェアはKDDIの27.5%をほんの少し上回る27.8%とのこと。

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iPhone獲得で過半数超復帰を目指すDoCoMo

iphon5s5c

iPhone 5s/5c

オフィシャルショップの数字は入っていない

BCNのマーケットデータは家電量販店のPOSデータを集計したものであり、製品の販売ルートを全て押さえているわけではない。特に携帯電話の場合、オフィシャルショップのデータはまったく含まれていない。iPhoneのオフィシャルショップとは、メーカーのApple Storeとドコモショップなどのキャリアの専門ショップである。iPhoneの販売量の中に占めるオフィシャルショップの割合はかなり高いことが予想され、その数字を含まない中でのBCNの発表は信頼性に欠けていると言わざるを得ない。先日はBCNの数字にMicrosoftのSurfaceが含まれていないことを記事にしたが、そこではBCNもそのことを明らかにしてビックカメラで取材をした上で記事を書いていた。

iPad並に売れているSurfaceを更に値下げ

そこで出てきた結論の内容は別として、BCNのデータにSurfaceのデータが含まれていないことを明らかにして記事を書いている。しかし、今回はBCNのデータに不備があることをにまったく触れないで記事にしている。BCNの記事の見出しは『「iPhone 5s/5c」の販売シェアはソフトバンクが44.7%で1位獲得!』であり、生地の中身と合わせれば3つ巴の商戦の立ち上がりの勝者はソフトバンクであったことを大々的に強調している。

初期購入者はコアなユーザーで占められる

iPhone 5s/5cの立ち上がりの商戦において、ソフトバンクのシェアがトップであったことは恐らく間違いないであろう。iPhoneは2008年の国内発売から毎年新製品を投入しており、発売初期の購入者は新製品が出ると直ぐに買い換えるコアなユーザーでほぼ占められている。したがって、2008年からiPhoneを扱っているソフトバンクが有利なことは確実である。BCNの記事ではiPhone 5cの16.8%に対して83.2%がiPhone 5sであったとしており、最新版のiPhoneを求めるユーザーが圧倒的であったことがコアなユーザーであったことを示す証拠となっている。しかし、BCNの調査で出たソフトバンクの44.7%、DoCoMoの27.8%、KDDIの27.5%程の差であったかどうかについては疑問の余地がある。特にDoCoMoの場合、DoCoMoがiPhoneを扱うのを待ち望んでいたユーザーはかなりいたと思われる。それらのユーザーがApple StoreやドコモショップでiPhoneを購入した場合、それらの数字はBCNのデータには含まれていないのである。

この1年に限っても170万人の減少

DoCoMoの契約者数のシェアは、2008年9月の51%から今年の8月には45%まで6%減少させてきた。契約者数自体は増加させてきたが、MNPによる転出者の増加に歯止めがかからない状況を続けている。その最大の理由はDoCoMoがiPhoneを扱っていないことに帰するとされている。下表はこの1年間のMNPによる増減を3キャリアについて集計したものだが、DoCoMoは170万件以上の転出超過となっている。

MNPによる契約増減数
  DoCoMo KDDI SB
2012.09 ▲ 95,200 95,300 1,200
2012.10 ▲ 189,800 152,700 37,900
2012.11 ▲ 212,100 165,100 47,900
2012.12 ▲ 132,100 102,400 30,900
2013.01 ▲ 144,700 83,900 61,800
2013.02 ▲ 93,200 62,900 31,200
2013.03 ▲ 185,100 21,400 63,800
2013.04 ▲ 125,400 74,400 49,700
2013.05 ▲ 135,800 81,600 52,300
2013.06 ▲ 146,900 85,300 59,900
2013.07 ▲ 112,400 70,100 40,600
2013.08 ▲ 145,000 87,700 56,800
合計 ▲ 1,717,700 1,082,800 534,000

MNP出去ったユーザーを引き戻すことで成功

DoCoMoのMNPによる転出者がすべて戻ってきたとすると、過去1年に限った170万人としてもシェアでは約3%改善することになる。この原稿を書くために調べた時間では過去1年のMNP実績しか見つからなかったが、全ての転出者に当てはめるとDoCoMoのシェアは再度50%を超えることも考えられる。すなわち、DoCoMoはかつてのユーザーを取り戻すだけでiPhone獲得が成功することになる。DoCoMoが打ちだしたキャンペーンがMNPの出戻りユーザーを優遇しているのは、DoCoMoの狙いがそこにあることを明確に示しているということができる。 

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