Windows Mobileを積極的に搭載したHTC
iPhoneの国内発売以前に国内投入されたスマートフォンは15製品だが、その内の5製品は台湾のHTC製となっている。HTCは1997年5月にHigh Tech Computerとして設立された企業であり、1998年からPDAのPalmの製造を行なっていた。2002年に成長が期待されていたスマートフォンに自社ブランドで参入、現在は社名をHTCに変更している。
しかし、現在はAndroidに積極的に取り組んでいる
PDAの製造から出発したことから、OSにはWindows Mobileを採用してきた。しかし、iPhoneがエンターテインメント系のコンテンツを利用するモバイル機器の市場を大きく拡大したことから、Androidを初めて搭載したスマートフォンT-Mobile G1を発売するなど、Windows Mobileと同時にAndroid搭載も積極的に進めている。
Android搭載スマートフォンの1号機はT-Mobile G1
T-Mobil G1の発売は2008年10月だが、それまでスマートフォンを代表していたRIMのBlackBerry同様、キーボードを搭載している。また、スライド式の大型ディスプレイを搭載しているが、マルチタッチには対応していない。Androidがマルチタッチに対応したのは、2009年10月のAndroid 2.0からであるが、Appleとマルチタッチについての特許訴訟を回避するために機能を無効化して出荷された。マルチタッチを有効としたのは、2010年2月にHTCが製造したGoogleのリファレンスモデルNexus One向けのアップデートからであった。