進むスマートフォンのコモディティ化

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スマートフォンのコモディティ化が急速に進んでいる。スマートフォンの市場を先導したAppleは、まったく同じビジネスモデルのAndroid陣営に追いつき追い越され、スマートフォンのメーカーシェアのトップの座もSamsungに奪われてしまった。スマートフォンでのマルチタッチ操作は当たり前となっており、Android向けのアプリは70万本とiOS向けの100万本に追いつく勢いを見せている。

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これまではiPhoneがAndroidを2年リード

Androidがマルチタッチに実質対応したのは2010年夏

Appleは、iPhoneにマルチタッチ操作を可能にさせてスマートフォンに参入してきた。2代目となるiPhone 3G発売時には、App StoreにiPhone用アプリを用意して「マルチタッチ+アプリ」という次世代スマートフォンの原型となるモデルを提案してきた。それを可能にしたのがApple独自のiOSであり、他のOSが直ぐに対応することを許さないものであった。これを脅威と感じたGoogleは、オープンソースのOSとしてAndroidの開発に乗り出すこととなった。Googleは「マルチタッチ+アプリ」というAppleとまったく同じモデルを採用したが、順調にAppleを追い上げた訳ではない。マルチタッチにOSレベルで対応できたのは、2010年2月のNexus Oneからであった。しかし、アプリも含めて実用化されたのは、2010年の夏以降であった。iPhone 3が発売されてから2年が経過しており、Appleはそれだけのリードを保っていたことになる。また、Appleは、2010年6月に発売したiPhone 4にRetinaディスプレイを搭載して更にリードを開くことになった。Android端末がRetinaクラスのディスプレイを搭載したのは、2012年11月に発売されたNexus 4からであった。ここでも2年以上のリードを保っている。

Samsungがスマートフォンの年間シェアトップに

韓国Samsungは、同社が発売するスマートフォンのGALAXY Sシリーズの累計販売台数が1月13日に1億台に達したことを発表した。Samsungによると、初代モデルは2,400万台以上、2代目モデルは約4,000万台、2012年5月に投入した3代目のGALAXY S Ⅲは4,000万台販売されたとしている。米調査会社のIDCによると、2012年第2四半期(4月-6月)にAppleを抜いて首位に立ったSamsungは、第3四半期(7-9月)もAppleに台数で2倍以上の差をつけて首位を守ったとされている。2012年の年間でトップとなることは間違いない。

GALAXY S

GALAXY Sシリーズの累計販売台数が1億台をこしたSamsung

Appleも旧製品の売上げが拡大

SamsungがAppleの独走態勢を崩したことから、2012年がスマートフォンにおけるコモディティ化が顕著になった年であったことを明らかにしたが、もう1社、他ならぬApple自身もコモディティ化を明らかにすることに貢献したメーカーであった。Appleは昨年9月に新製品のiPhone 5を発売したが、10月~12月に売れたiPhoneの台数の中には旧製品のiPhone 4Sががかなり含まれていることが明らかとなった。米国ではiPhone 5発売後もiPhone 4とiPhone 4Sが継続販売されており、iPhone 4Sは99ドル、iPhone 4は端末代金無料となっている。米調査会社によると、同期間にiPhoneを購入した人の5割が旧製品を購入したとのことである。iPhone 5はディスプレイが3.5インチから4インチに拡大され、高速通信のLTEにも対応している。しかし、旧製品でも「マルチタッチ+アプリ」の魅力は堪能でき、ディスプレイはRetinaを搭載している。価格の安さが、iPhone 5で加わった機能よりも勝ったことは明らかである。

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