iPhoneのハイレゾ対応はAndroidスマホよりも早かった

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Android端末のハイレゾ対応が急速に進んでいる。一方のiPhoneはCDの44.1kHz/16bitを超える48kHz/24bitまでは聴けるものの、本格的なハイレゾとされる192kHz/24bitには対応していない。しかし、ここでのハイレゾ対応とはハイレゾが端末で再生できるかどうか・・・というレベルであるが、端末からハイレゾ音源を取り出せるかどうか・・・・というレベルで言うと、実はiPhoneの方がAndroidよりも早く対応していた。

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Appleは早くからiOS機器のネットワークプレーや機能に注目しサードパーティの育成に傾注していた!?

xperia-z2

Androidでハイレゾのデジタル出力に対応したXperia Z2

iPhoneは本格的なハイレゾの外部出力に対応済み

スマートフォン内では音楽はデジタルデータとして存在しており、それを端末で聴くにはデジタルからアナログへの変換(DAC機能)する必要がある。iPhoneは最大48kHz/24bitまでに対応するDACを搭載しており、本格的なハイレゾではないものの、それなりに高音質な音楽の再生が可能になっている。また、iOS機器は2013年9月からデジタル出力に対応しており、Lightning端子から最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を出力できる。そのデジタル音源を外部DACを通すことにより、ユーザーはハイレゾを聴くことが可能になる。別途DACを用意する必要があるが、ハイレゾ音源のデジタル出力を可能にしたことでiPhoneは『ハイレゾに対応』したことになる。

Appleは早くからネットワークプレーヤー機能に注目!!

一方のAndroidだが、ハイレゾ音源のデジタル出力に対応したのは2014年5月発売のXperia Z2が最初であった。OSとしては2012年6月にUSBオーディオに対応した時点でデジタル出力が可能となっていたが、対応した製品はほぼ無いに等しかった。尚、iOS機器の場合は、2005年のiPod時代からデジタル出力が可能となっている。但し、当時はAppleに認定された機器のみに出力可能であり、音質も44.1kHz/16bitのCDクオリティに限られていた。CDクオリティではあるが、Appleは2005年の段階から自社デバイス(2005年時点ではiPod)をネットワークプレーヤーとして利用することをユーザーに提案していたことになる。一方のAndroidは、Sonyが2013年10月にウォークマンF880シリーズでデジタル出力可能にしたのが最初であった。但し、こちらは最初からハイレゾ対応であった。

DRMフリー化を日本ではSonyが5年遅らせた

つまり、Appleはかなり早くから自社デバイスのネットワークプレーヤー化を考えていたが、Sonyは2013年になってようやくその取組みを開始したことになる。その背景には音楽配信の世界でのDRMフリー化があり、Sonyも音楽の独自フォーマットとDRMを放棄を迫られていた。Sonyは日本において音楽の独自フォーマットであるATRAC方式とDRMを後生大事に守り続けてきたが、2012年10月に汎用フォーマットであるAACの採用とDRMフリー化を行った。前述の通り、同じ年の6月にはAndroidにデジタル出力機能を盛り込んでいる。また、同年2月には日本のiTunes StoreでのDRMフリー化が実現しており、SonyもDRMフリー楽曲の提供に応じていた。欧米ではDRMフリー化は2007年から進行していたが、日本ではSonyがそれを5年遅らせたことになる。

ハイレゾはSonyの新たなユーザー囲い込み策!?

独自フォーマットとDRMを放棄したことにより、Sonyは新たな囲い込み策を探す必要に迫られた。それが音楽のハイレゾ化である。CDの場合、CDのマスター以前の音(デジタルorアナログ)が必要であり、それが得られるのは原盤製作者に限られる。CDの場合は誰もが同じクオリティのデジタル音源を得られるが、ハイレゾの場合はレコード会社や出版社などに限られてくる。原盤製作者は強力な配信先の選択権が生まれ、独占的な配信も可能になる。また、ハイレゾ音源の再生には特別なオーディオ機器が必要であり、オーディオメーカーであるSonyの強みも発揮できる。日本においては、コンテンツ:ソニーミュージック、配信:mora、オーディオ:Sonyという具合に全てをSonyが支配できる。

Appleはサードパーティ参入を促す作戦!?

ネットワークオーディオの世界では、LINNという英国の会社が有名である。高級オーディオメーカーであり、現在はDSシリーズが主力製品である。DSとはDigital Streamの略であることから、ネットワークプレーヤーのメーカーである。ネットワークプレーヤーで再生するのはハイレゾ音源であり、従来のCDプレーヤーに代わるものとなる。前述の通り、ハイレゾ音源を再生するためには対応したデバイス(SonyのXperiaスマホやウォークマン)やDACとアンプが必要であり、新たなオーディオ市場が出現することになる。このことはAppleも十分認識しており、それ故に2014にBeatsを買収したのであった。但し、Sonyはハイレゾ市場に全面参入しようとしているが、AppleはiPhoneをデジタル出力オンリーにすることでオーディオメーカーのデジタル音楽への傾注を促す作戦を採用している。

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