iOS機器が再生できる48kHz/24bitは十分ハイレゾだ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の記事でiPhoneなどのiOS機器は既にハイレゾの再生に対応している・・・・という事を書いた。そして対応しているファイルが48kHz/24bitのALAC(Apple LossLess)であることも示した。同じことに気付いていながら、Phile-webは2014年9月に『状況証拠は揃った? アップルのハイレゾ対応は間もなくか』という記事を掲載している。どうもPhile-webにとっては48kHz/24bitはハイレゾではないらしい。但し、記事内の注では『日本オーディオ協会の定義では、CD/DATレベルを超える音源はすべてハイレゾマーク適用範囲としており、たとえば48kHz/24ビットの音源は「ハイレゾ」として認められる』と書いている。

広告
広告336

48kHz/24bitのビットレートは2304bps・・・これはiTunes Storeのビットレート256bpsの9倍の情報量になる

MFi

Mastered for iTunes store

日本オーディオ協会はハイレゾでオーディオ復活に大きな期待

日本ではハイレゾの定義は2種類あるが、いずれも『CDクオリティを超える』事が条件になっている。CDは44.1kHz/16bitであるが、サンプリング周波数(44.1kHz)か量子化ビット数(16bit)のどちらか一方が超えていれば良いとするのがJEITA(電子情報技術産業協会)であり、サンプリング周波数は96kHz以上、量子化ビット数は24bit以上と具体的に数字を規定しているのが日本オーディオ協会の定義である。Phile-webは、オーディオの業界紙で音源出版というところが運営している。当然のことながら、ハイレゾの定義はオーディオ協会のものを踏襲している。ハイレゾが普及することはオーディオ機器が復活することを意味しており、ハイレゾ音源が高品質になるほど高級な機器を必要とする。オーディオ業界のハイレゾに対する期待が、ハイレゾの定義に色濃く反映している。

CD以上の音質で録音されたマスターから作成されたロスレスオーディオ~米国

現在のiOS機器が再生できる上限の48kHz/24bitは、JEITAの定義では完全にハイレゾである。しかし、オーディオ協会の定義ではサンプリング周波数が基準以下となっており、Phile-webはAppleはまだハイレゾに対応していないという立場をとっている。しかし、それは日本のオーディオ業界の基準での話であり、欧米、特にアメリカではどのような基準になっているかが問題ではなかろうか。これも以前に記事にしたが、米国ではハイレゾは『CD以上の音質で録音されたマスターから作成されたロスレスオーディオ』となっている。AppleはMastered for iTunesでハイレゾレベルのマスターの提供をレーベルに求めているが、その内容は『理想は96kHz/24bitだが、サンプリング周波数が44.1kHz以上であれば良い』としている。

井深大の20db理論~48/kHz/24bitでも「革新的」?

ソニー社内に『井深大の20db理論』という言い伝えがあるらしい。井深氏曰く、『人は2倍、3倍良くなったぐらいじゃ気づかない。10倍ぐらい品質をよくして初めて「革新的だ」と感動してくれるんだ』・・・・20dbは丁度10倍になるとのこと。この話はハイレゾ対応のウォークマンNW-ZX1を開発した部門のインタビュー記事で見つけたものだが、『iTunesやspotifyとハイレゾを比べると20倍の差がある』というところに行き着く。そこで画像の上で書いた『48kHz/24bitのビットレートは2304bps・・・これはiTunes Storeのビットレート256bpsの9倍の情報量になる』ということに気付き、この記事を書くことにした。欧米では256bpsでほとんどの人が満足していたはずであり、それを48kHz/24bitにするだけで十分に「革新的だ」と感動してくれると私は思うが・・・如何であろう。

広告
広告336
広告336

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする