ソニーが採用するAndroid TVとGoogle TVの違い

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今日(7月1日)から分社化されたソニーのテレビ事業子会社である「ソニービジュアルプロダクツ」だが、新社長が記者会見でAndroid TVを全面的に採用することを明らかにした。Android TVはGoogleが先週行ったGoogle I/O 2014で発表したテレビ向けのプラットフォーム(OSと呼んだほうが理解し易い)だが、ソニーは以前からGoogle TVに係っていたはずである。Google TVがAndroid TVという名前に変更されたのだろうか。

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メインプレーヤーからバイプレイヤーになったソニー

android-tv

Android TV

テレビの新しい世界を開くGoogle?

Android TVの全面採用を明言した際、新社長は「ソニー自身が新しいOSを開発することはあり得ない」と言い切っている。これはある意味勇気のいる発言であり、この発言でソニーはテレビの世界でメインプレーヤーであることを諦め、バイプレーヤーに徹することを公に宣言したことになる。しかし、これは同時にソニーが従来のテレビの概念を捨て、家庭内の情報端末として新たに取り組むことも意味している。ソニーはAppleがiPodを出してくるとPDA(Potable Digital Player)としてのWalkmanで対抗してきたが、AppleはiPodをiPhoneやiPadに進化させてソニーを置いてけぼりにした。テレビの世界では従来型のテレビの延長線上にある3Dや4Kで勝負しようとしてきたが、未だに赤字体質から抜け出せないままに来ている。ソニーのGoogle追従でテレビの新しい世界が開けるのだろうか。

音楽の世界では先行者利益を得られなかった

思えばソニーのデジタル音楽に対応したWalkmanの発売は1999年12月であり、AppleのiPodの2001年11月より約1年早かった。ソニーは同時にWalkman向けの音楽配信サービスをスターとさせたことから、iTMSの日本進出の2005年8月からすると5年以上もAppleに先行していたことになる。しかし、先行者利益を得ることはできず、ソニーの手前勝手な立場を浮き立たせることだけに成功した。ソニーは自社系の音楽配信サービスには楽曲提供したが、iTMSをはじめとする他社系のサービスには楽曲提供を行ってこなかった。ソニーがiTMSへの楽曲提供に応じたのは、iTMS日本進出7年後となる2012年11月のことであった。

2010年にスタートしたGoogle TVは失敗に終わる

ソニーのGoogle TVプラットフォームを搭載したテレビは、Sony Internet TVという名前で2010年10月に米国発売された。Logitechはソニーと同時にテレビに接続して使用するSTB(Set Top Box)のLogitech Revueを299ドルで発売したが、売り上げ不振で翌2011年7月には99ドルに値下げした。Sony Internet TVも売り上げ不振であったことは間違いなく、以後これまでに新製品が発売されることはなかった。しかし、Google TV発売から3年半が経過した現在、Android搭載端末の出荷台数は10億台を超えることが予想されている(2014年:米Gartner)。Android端末からAndroid TV搭載テレビを操作することや、コンテンツをテレビに表示することが可能とされており、Google TV当時とは取り巻く環境が大きく異なっている。

Google TVからAndroid TVに名称変更

鳴り物入りでスタートしたGoogle TVが惨めな結果に終わり、そのイメージを払拭するためにAndroid TVという名称に替えたものと思われる。Google I/O 2014の会場ではAndroid TVのパートナー企業がスクリーンに表示されたが、テレビメーカーではソニーとシャープの名前は見られたが、Google TVのパートナー企業であったSamsungなどは入っていなかった。Samsungはテレビとスマートフォンでは世界トップ企業であり、そこが入っていないのは少し気になる。

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