シャープのIGZO過信を捨てさせたのはiPad

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東洋ONLINEが、「シャープの反省、『ぼくらはIGZOを過信した』」というタイトルの記事を16日に掲載した。デバイス部門の多くの社員は、「うちにはIGZOがあるから勝てると勘違いしていた」と反省しているという。確かにシャープはギョ席不振を吹き飛ばす起爆剤としての役割をIGZOに期待しており、様々な場面でアッピールしていた。そして最も望んでいたことはAppleにIGZOを採用してもらうことであったが、残念ながら期待通りの成果は得られなかった。

シャープ独自のIGZOがAppleにとっては最大のデメリット

aquos+iphone

AQUOS&iPhone

iPadからシャープ製液晶は見つかっていない?

シャープの期待も大きかったのは事実だが、シャープファンの期待もそれ以上に大きかった。特にAppleのiPadの場合、新製品の発売が近くなると決まって「時期iPadにはEGZO搭載」という記事が登場した。昨年発売されたiPad AirやiPad mini Retinaもその例に漏れず、どちらもIGZO搭載を確実視する記事がでていた。しかし、現在までにネット上で報告された分解記事の中でIGZO搭載のiPadはでてきておらず、そればかりかシャープ製の液晶さえ見つかっていない。シャープは亀山第1工場をApple専用としているらしいが、そこではiPhone向けのみが製造されている。

iPad 3に搭載されたのはIGZOであってIGZOではなかった

これまでAppleはiPadにIGZOを搭載してこなかった・・・・訳ではない。2012年春に発売されたiPad 3には、シャープ製の液晶が採用されていたことがその年の10月に判明した。しかし、IGZOが持つ本来の性能を落として納入されており、誰にもIGZOだとは分からない形で世に出たのであった。それでは事前に公表できるわけが無く、半年後に「実は・・・・」という流れとなったものである。

但し、シャープは2012年11月にはiPadの製造を停止している。Appleは11月にiPad 4と一回り小さいiPad miniを発売したが、需要が大きくiPad miniの方に移行したことから、シャープが製造していたiPad 4の発注がストップしたと伝えられている。そして、2013年のiPad AirとiPad mini Retinaの発売を迎える訳だが、そのどちらにもシャープが液晶を納入したという情報は得られていない。

サイズを大きくして326ppiを実現?

Appleが9月にiPhone 6を発売するという噂が流れており、液晶を供給するのはシャープとジャパンディスプレイ、それにLGディスプレーの3社の名前が挙がっている。日経新聞は、新iPhoneは5.5インチと4.7インチの2種類になる可能性が高いとしている。これが当たるかどうかは分からないが、ディスプレイの高細密さを売り物にしようとする場合、現時点で取れる方法はサイズを大きくすることしかない。AppleはiPhone 3Sの163ppiをiPhone 4Sで326ppsに倍増している。しかし、ピクセル数を倍増させるのは目の網膜のキャパからして無意味であり、iPhone 5では326ppiを4インチで実現している。同じことがiPhone 6で起こると予想されているのである。

iPhone 6にIGZOは搭載されるのか?

iPhone 6にIGZOが搭載されるかどうかは分からないが、仮に搭載されるとすると、ジャパンディスプレイとLGディスプレーもIGZOと同等の技術を保有したことを示すことになる。LG製のディスプレイを搭載したiPad mini Retinaは確認されており、LGは7.9インチで326ppiのディスプレイを製造できることが既に証明されている。IGZOは素晴らしい技術かもしれないが、大量に製品を用意しなければならないAppleにとっては、シャープだけしか供給できないことはIGZOの最大のデメリットであったということになる。IGZOの歩留まりの悪さは以前から指摘されており、iPad AirやiPad mini Retinaにシャープ製の液晶が搭載され無かったとすると、シャープはAppleからの信用を失ったことを意味している。シャープのIGZO過信を反省させる契機となったのは、AppleのiPadであったことは間違いない。

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