スマートフォンのOSとして圧倒的なシェアを有していたのは、Nokiaが自社端末用に開発したSymbianであった。しかし、AppleのiPhoneのシェアが高まり、それを追うようにしてシェアを高めてきたAndroidに押され、Symbianのシェアは急激に縮小することとなった。
Intelと共同でMeeGo開発
NokiaとIntelは2010年2月、Interlが中心となって開発していた、次世代コンピューター機器のためのオープンソースソフトウェアプラットフォームMoblinと、NokiaのMaemoプロジェクトを統合し、共同でMeeGoを開発することを発表した。しかし、NokiaはMicrosoftと提携する道を選び、2011年2月にSymbianとMeeGoからの撤退とWindows Phone 7への集中を発表した。この間、NokiaはMeeGo搭載スマートフォンの開発は継続しており、搭載端末N9を2011年9月に発売した。
MeeGoの開発終了
一方のIntelはMeeGo開発を継続するとしていたが、N9が発売された同じ月に撤退することを発表、MeeGoの開発は終了することとなった。NokiaのN9は、MeeGoを搭載した最初で最後のスマートフォントなった。
2012/12/29加筆
NokiaでMeeGoを開発していた元社員達は2012年7月、Jolla(ヨラ)というベンチャー企業を立ち上げた。MeeGoをベースとした新しいOSであるSailfish OSを既に開発しており、北欧を中心に搭載機種を準備しつつある。