iPhone対抗OSのAndroid

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Androidは、Googleが中心となって開発されたオープンなOSである。2007年11月にGoogleや米Qualcomm、独T-Mobileなどによって規格団体Open Handset Alliance(OHA)が設立された。Androidを最初に搭載したのは、2008年10月発売のスマートフォンT-Mobile G1である。AppleのiPhoneの発売は2007年6月であり、Androidの開発はiPhoneの発売が大きな契機となったことは間違いない。当時、スマートフォン向けのOSを持っていないメーカーは選択肢が少なく、MicrosoftのWindows Mobileを選ぶしかない状況であった。

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最初のAndroid端末はマルチタッチ非対応

T-Mobile G1は3.17インチの大型液晶を搭載しているが、マルチタッチには対応していない。また、スライド式となっており、ディスプレイの下にはキーボードが隠れている。当時のスマートフォンを代表していたのはRIMのBlackBerryであることから、メールを打ちやすいようにキーボードを搭載したものである。しかし、iPhoneとBlackBerryをたして2で割ったような製品であり、中途半端なものであったことは間違いない。

マルチタッチ非対応で市場は広がらず

iPhone対抗スマートフォンのOSとして期待されたAndroidだが、搭載スマートフォンは大きく広がらなかった。その最大の原因は、マルチタッチに対応していなかったところにある。スマートフォンの市場を大きく拡大したのはRIMのBlackBerryだが、それはメール機能を必須とするビジネス用途が中心であった。しかし、iPhoneが切り開いてきたのはコンシューマー用途であり、斬新な操作性を可能にしたマルチタッチがその牽引車となった。

Nexus Oneでマルチタッチ

アンドロイドがマルチタッチに対応したのはVer.2からとされている。しかし、Appleとの特許訴訟を避けるために当初は無効化されて出荷され、有効化されたのは2010年2月であった。Googleは2010年1月に米国発売したNexus OneのOSをアップデートし、マルチタッチ機能が使えるようにした。Nexus Oneはマルチタッチに対応したAndroid 2.1を搭載していたが、発売当初はマルチタッチが使えないようになっていた。

nexus1

当初はマルチタッチ機能を切って発売されたNexus One

AppleがHTCを告訴

Nexus Oneがマルチタッチに対応した翌月(2010年3月)、AppleはNexus Oneを製造した台湾のHTCを20件の特許侵害でデラウエア州連邦地区裁判所と米国国際貿易委員会(ITC)に告訴した。この20件にはマルチタッチに関する技術が含まれており、標的になったのはマルチタッチを実現させたAndroidそのものであった。しかし、AppleはAndroidの開発を主導するGoogleではなく、それを製造したHTCを告訴の相手としたことが大きな話題となった。

HTCが実質勝利

ITCは2011年12月、HTCの一部の製品がAppleの1件の特許を侵害していると認めた。しかし、Appleは20件の特許侵害を訴えていたが、1件のみの認定に止まった。HTCは既に代替技術を導入しており、実際の影響はほとんど無いといえるものであった。HTCは「決定を歓迎しており、尊重する。問題となった技術はわれわれの全端末から完全に排除する」とコメントし、事実上の勝利を宣言を行なった。

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