イヤホンジャックが廃止されたiPhone 7/7 Plusは、音をLightning端子から取得することになる。Lightning端子からはデジタル音声しか出力されておらず、付属するEarPodsはDAC(Digital to Analog Converter)を内蔵する必要がある。それを確かめるため、発売後直ぐにEarPodsを分解する記事が出てくると思っていたが、9月20日頃にネット上で公開されていた。
Lightning端子から出てくるデジタル音声をアナログ変換するためのDACが必要!!
分解する映像はベトナムのサイトが公開
公開したのはベトナムのTinhteというサイト。iPhone 7に同梱されているEarPods with Lightning ConnectorとLightning–3.5mmヘッドフォンジャックアダプタの両方を分解し、共に小型のDACが内蔵されていることを確認した。iPhone 7には従来のイヤホンが使えるように専用のヘッドフォンジャックアダプタもついており、それにもDACを内蔵させないと従来のイヤホンが使えない。上掲の画像はEarPodsではなく、ヘッドフォンジャックアダプタのほうである。画像がきれいではないので使いたくなかったが、他に見つからなかったので仕方なく使用している。分解というより無理やり外郭を引きちぎったというもので、あまり格好の良い動画にはなっていない。
再生のスペックは従来通りの48kHz/24bit
ヘッドフォンジャックアダプタの分解は、Phile-webのサイトでも行っていた。9月20日に記事が掲載されているが、こちらは樹脂を引きはがずところで止めている。更に進んだベトナムのサイトの場合、内蔵されているチップの型番まで読み取っている。iPhone 7/7 Plusにも内蔵スピーカー用にDAC/アンプを搭載しており、その型番とほぼ同じ型番となっている。iPhone 7/7 Plusにはシーラス・ロジック社製のチップが使われているとのことから、EarPodsとヘッドフォンジャックアダプタにも同社のチップが搭載されていることが確認された。尚、Phile-webの記事によると、これらのオーディオチップは従来の48kHz/24bitのままであるとのこと。Appleがこっそりとこの部分をアップグレードする可能性も考えてみたが、今回はそれは無かったようである。