2)Napster

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RoxioからNapsterへ

Roxioが破産したNaosterの資産を買収

Napsterは音楽ファイル共有サービスを提供していたことから、1999年から2002年にかけて米メジャーレーベルと激しい戦いを演じていた。
1999年12月、5大メジャーも加盟する米レコード協会(RIAA)はNapsterを著作権違反で提訴した。裁判は紆余曲折を経て最終的にはRIAAの主張が認められ、Napsterは破産に追い込まれた。この間、敵対する側にいたBMGの親会社であるBertelsmannは、Napsterを自社に取り込むことを計画、資金援助やNapsterの資産買収に動いた。しかし、Bertelsmannによる資産買収は裁判所から認められず、最終的にはpressplay(UMGとSMEが提供する配信プラットフォーム)で音楽配信を行っていたRoxioがNapsterの資産を買収することとなった。

Napster Logo

Napster Logo

Napsterに続いてpressplayも手中に

RoxioはCDライティングソフトEasyCD CreatorやToastなどで知られていた企業であるが、2001年12月にpressplayの音楽配信サービスにCD焼付け機能を提供することで音楽配信ビジネスに参入してきた。Napsterの買収に引き続いて、2003年5月にはpressplayそのものを買収した。pressplayはUMGの親会社である仏Bivendi Universalと米SMEが設立したものだが、その時点では5大メジャーの残りのBMG、EMI、WMGともライセンス契約を行っており、Roxioはpressplayを手に入れることで、音楽配信のプラットフォームと5大メジャーの楽曲の権利を同時に手中にしたことになる。

また、pressplayに出資していたSMEやUMG、さらにはEMIもRoxioに出資することとなった。2003年10月にはNapsterブランドの音楽配信サービスNapster2.0をスタート、2004年8月には消費者向けソフトウェア部門をSonic Solutionsに売却、社名もNapsterに変更して音楽配信ビジネスに専念することを明らかにした。

PDへの転送を認めたNapster To Go

Napster2.0のサービスは、Storeと呼ぶ1曲0.99ドル/1アルバム9.95ドルのダウンロード購入と、pressplayの技術をベースとしたサブスクリプション方式の2つのサービスが統合された複合型のサービスとなっていた。サブスクリプション方式のサービスではDRMが対応していなかったとから、当初はPD(Portable Device)への転送が認められなかった。しかし、MicrosoftがWM DRM 10をリリースすると、早速それに対応したサービスを導入、2005年2月にPDへの無制限転送を認めるNapster To Goのサービスを開始した。

タワーレコードと提携して日本に進出

Napsterは2005年10月、日本のタワーレコードと提携してナップスタージャパンを設立した。ナップスタージャパンは翌2006年10月に日本版のNapsterを開設し、米国と同様のサービスを提供した。既存の音楽配信サービスのように楽曲を1曲、またはアルバム単位でダウンロードして購入する方法だけでなく、毎月一定の金額でダウンロードし放題となるサブスクリプション方式のサービスを日本で始めて提供した。
2007年5月にはタワーレコードの親会社となったNTTドコモと提携し、携帯電話版のサブスクリプションサービス「うたホーダイ」の中に「ナップスター♪♪♪No.1」を開設した。「ナップスター♪♪♪No.1」はパソコン向けのNapster To Goと統合したサービスとし、Napster To Goの会員であれば追加料金無しで「ナップスター♪♪♪No.1」のサービスが受けられた。また、「ナップスター♪♪♪No.1」の会員になると、自動的にNapster To Goが利用できるようになるほか、会費は通話料と共にNTTドコモが徴収することになった。但し、楽曲のファイルフォーマットは異なっており、ダウンロードできる楽曲もパソコン向けの楽曲の一部に限られていた。

Best BuyからRhapsodyへ

Best Buyに買収される

2008年9月、Napsterは米大手家電販売のBest Buyに買収された。Best Buyは全米で第2位の音楽CD小売店であったが、音楽配信を含む音楽全体の販売では音楽配信サービスのみのAppleに追い抜かれて3位に転落した。また、DRMフリーの音楽配信サービスを開始したAmazonの急追を受けており、音楽配信サービスの拡充が迫られていた。Best BuyはRealNetworksの配信プラットフォームを利用してBest Buy Digital Music Storeを運営していたが、Napsterを獲得することで巻き返しを図ろうとした。

日本から撤退しRhapsodyに吸収される

しかし、Best Buyに買収された当時の会員数は70万人であったのに対し、徐々に減少して2011年には20~30万人にまで減少していった。そこで事業の見直しを迫られ、日本で展開していたサービスからも撤退することとなった。ナップスタージャパンは2010年5月末で全てのサービスを終了させ、会社は解散させた。
しかし、事業再建の目処は立たず、2000年代始めから競合していたRhapsodyに2011年10月に買収された。NapsterはRhapsodyに統合され、1999年から続いた12年間の波乱の歴史の幕を閉じることとなった。

⇒(3)Microsoft  1)配信方式とDRM

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