1)iTMSからiTSに

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記録容量の拡大

現在の提供国は62カ国

2004年から2005年にかけて、Appleは欧州の主要国にiTunes Music Store(iTMS)のサービスを広げた。2005年には日本やオーストラリア、ニュージーランドでサービス開始し、その時点で世界22カ国でiTMSを展開していた。尚、提供地域は22カ国のままで推移し、iPhoneの発売地域拡大と共に2009年から更に地域を拡大させている。現在(2012年10月)は東欧、南米、アジアの40カ国を加え、全世界62カ国でサービスを提供している。

iPodへのフラッシュメモリー搭載が進む

Appleは2001年11月に1.8インチのHDDを搭載したiPodを発売したが、iTMSを開始した翌年には1インチのHDDを搭載したiPod miniを発売した。iPod miniは大ヒット商品となり、iPod miniの販売台数増大と共にiTMSからのダウンロード数も急拡大していった。2005年にはフラッシュメモリーを搭載したiPod shuffleやiPod nanoを追加し、iPodファミリーのラインナップを強化してきた。
この間、フラッシュメモリーの大容量化と低価格化が進み、2005年9月に発売されたiPod nanoの容量は4GB、価格は27,800円であった。2003年の初代iPodの容量は4GB、価格は42,800円であったことから、ほぼ同一容量でありながら価格は3分の2と低価格になっていた。

HDDの大容量化と動画対応

大容量化するフラッシュメモリーから逃げるようにして、この頃からHDDの急激な大容量化が始まった。各年ごとの1.8インチHDDを搭載したiPodの最大容量は以下の通り。

  • 2001年 第1世代(  5GB)
  • 2002年 第2世代(20GB)
  • 2003年 第3世代(40GB)
  • 2004年 iPod Photo(60GB)
  • 2005年 第5世代(60GB)
  • 2006年 第5世代(80GB)

圧縮した楽曲の1曲当たりの容量を5MBとすると、20GBでも4千曲を収録することができる。アルバムだと300枚以上となり、音楽を持運ぶためには十分すぎる容量となる。従ってAppleは、2004年には60GBの製品をiPod Photoとして発売した。また、2005年10月に発売した第5世代iPodは、iPod with Videoという愛称をつけて発売した。

映像コンテンツの拡大

ipod5g

iPod with Video

第5世代iPodはiPod with Video

AppleはiPod with Videoの発売と同時に米国のiTMSでビデオの販売を開始した。用意したコンテンツは、各レーベルのミュージックビデオやPixerの短編アニメ、ABCの人気TV番組などであった。価格は1本1.99ドルであり、iPod Videoですぐに再生できるように最適化されていた。TV番組は、放送された翌日にダウンロード可能であった。当初に提供されたのは約2,000種類であったが、発売開始後20日弱で100万本、56日間で300万本がダウンロードされた。日本でもミュージックビデオとPixerの短編アニメが300円から400円でダウンロードできたが、TV番組は用意されていなかった。

Musicを外してiTunes Storeに

Appleは2006年9月、第5世代iPodの新製品を発売した。2006年版の第5世代iPodはHDDの容量が30GBと80GBの2種類となり、2.5インチの液晶画面が60%明るくなったほか、動画再生時間を延ばすなどの改良が加えられた。2006年版第5世代iPodの発売と同時に、米国では劇場用映画の配信もスタートした。CEOのSteve Jobs氏が大株主となっているWalt Disney系の4つのレーベル、Disney、Pixer、Touchstone、Miramaxの作品が用意された。iTunes Music Storeは音楽だけでなくミュージックビデオやTV番組、ゲーム、劇場用映画などの販売に手を広げたことから、2006年9月以降は配信サイト名からMusicが消えてiTunes Store(iTS)となっている。
Appleは発売するハードに合わせてコンテンツの幅を強化してきたが、その原型が2006年の9月に出来上がったことになる。Appleがこれから進もうとしている方向がより大きなディスプレイを搭載するモバイル機器にあることを、現在の我々ならば容易に予測できたと思われる。

AppleはコードネームiTV開発

Appleは2006年9月にサンフランシスコで開催したスペシャルイベント で2006年版のiPodなどの発売を発表したが、その席上でSteve Jobs CEOはコードネームiTVと呼ばれる製品を開発中であることを発表した。Appleが開発中の製品について事前に発表するのは稀なことであり、様々な憶測を呼んだ。
Appleは翌年1月に製品名をApple TVとして2月に発売することを発表した。Apple TVは家庭用のTVに接続してITSからダウンロードした映像を再生するためのSTB(Set Top Box)であり、iTSに用意した映像を利用するためにAppleが用意したハードであった。発売は2月と案内されたが、実際には発売延期となって3月に販売開始された。日本での価格は36,800円であった。

⇒2)Apple Incへ社名変更

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