2)Sony対抗サービス

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NTTコミュニケーションズのArcstar MUSIC

NTT Communications

NTTコミュニケーションズのLogo

Sonyと同じビジネスモデル

レーベルゲートがLabel Gateを立ち上げようとしていた頃、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)はそれとまったく同じモデルで音楽配信ビジネスに参入しようとしていた。異なっていたのはレーベルゲートがレコード会社共同で音楽配信のプラットフォームを運営しようとしていたのに対し、NTTコムは通信回線事業者の立場から配信プラットフォームArcstar MUSICをASP提供しようというものであった。

Arcstar MUSICは2000年4月から実験サービスを開始、実験サービスにはクラウンと徳間ジャパン、バップなどが参加した。また、5月にはビクターも加わり、12月には実験サービスを商用サービスに転換した。Arcstar MUSICを利用した大手レコード会社は5社であったが、クラウンとBMGファンハウス以外の3社はLabel Gateにも参加していた。Label GateはSonyのATRAC方式しか対応していないことから、WM DRMに対応していたArcstar MUSICも同時に選択した結果である。

■Arcstar MUSIC参加レコード会社

レコード会社 配信サイト 備考 開始年月
クラウン CROWN MUSIC ONLINE Arcstar MUSICのみで配信 2000/04
徳間ジャパン em-collw! Label Gateデモ配信 2000/04
バップ VAPWEBMUSIC Arcstar MUSICのみで配信 2000/04
ビクター na@h! Label Gateでも翌年4月に開始 2000/08
BMGファンハウス 小売店のサイトから配信 2004年からはLabl Gateで配信 2001/01
ポニーキャニオン can-d.com Label Gateに続いてこちらでも配信  2001/04
OneDayVision  映像配信はArcstarのみで実施 2001/07

Arcstar MusicにはLabel Gateに参加していないクラウンとバップが参加している。また、ビクターはArcster MUSICでWMT方式の実験サービスを開始、松下電器が開発したEMDLB方式をスタートさせた2001年4月に正式に参加した。5大メジャー系のBMGファンハウスはレーベルゲートに出資しながらLabel Gateには参加せず、当初はArcstar MUSICのみに参加していた。

実用化された全ての方式に対応

NTTコムはレーベルゲートとは異なり、特定の圧縮方式を広めるためにArcstar MUSICを提供していたわけではない。したがって、圧縮方式は当時実用化されていたものすべてに対応した。Arcstar MUSICはソニーのLabel Gateに対抗する形となったことから、レコード会社の置かれた立場を考慮して複数の圧縮方式を採用した。

■Arcstar MUSICが採用した配信システム

 配信システム  DRM 圧縮方式 備考
WMT WM DRM WMA 2000年のサービス開始当初から採用
EMDLB ISIS AAC 2001年4月にサービス追加
WMT OpenMG ATRAC 2001年10月に追加(2002年6月に終了)

du-ub.com

du-ub.comのLogo

Label GateとArcstar MUSICでの音楽配信がスタートする中、去就が注目されていた東芝EMIとワーナーミュージックジャパン(WMJ)は2001年2月にdu-ub.comから音楽配信を開始した。du-ub.comは、リアルの小売店と同じミュージックストアであるとされていた。しかし、du-ub.comは東芝が設立した企業であり、ソニー系のLabel GateやNTTコミュニケーションズのArcstar MUSICのどちらも選択しなかった東芝EMIとWMJが中心になたことから、必然的にソニーへの対抗策と見られることとなった。
du-ub.comはArcstar MUSIC同様、当時実用化されていた圧縮方式すべてに対応していた。

■du-bu.comが採用した配信システム

 配信システム  DRM 圧縮方式 備考
WMT WM DRM WMA 2001年2月にサービス開始、2003年8月サービス終了
EMMS CPRM AAC
OpenMG ATRAC

欧米でiTMSが大躍進した2003年にサービス停止

du-ub.comはLabel GateとArcstar MUSICに1年ほど遅れてスタートしたことから、du-ub.comから配信するレコード会社を集めるのに苦労した。BMGファンハウスが楽曲提供に応じたが、同じ5大メジャー系のUMは提供に応じる姿勢を見せながら最終的には配信を行わなかった。du-ub.comは東芝EMIとWMJ、BMGファンハウス以外のレコード会社からの楽曲提供は受けられず、2003年8月にはサービスを停止した。

東芝EMIは音楽配信の抜本的見直し

この年の4月にはAppleがiTunes Music Store(iTMS)を米国で開設、飛躍的なダウンロード数を記録していた。また、国内のパソコン向けの音楽配信のダウンロード数が伸びない中、楽曲の一部を着メロとして利用する着うたのダウンロード数が飛躍的の伸びていた時期でもあり、東芝EMIと親会社の東芝が音楽配信に対する取組を抜本的に間直したことは間違いない。

自社音楽配信サービス一覧

下表は、レーベルゲートやNTTコミュニケーションズの配信プラットフォームを利用して自社の音楽配信サービスを展開していたものの一覧表である。

■自社音楽配信を提供していたレコード会社

レコード会社 配信サービス名 備考 開始 終了
ソニー・ミュージック bitmusic 当初は独自に構築、後からレーベルゲートに合流(’00/02) ’99/12 ’07/07
エイベックス @MUSIC 別にWMT方式で独自構築 ’00/04 ’06/06
クラウン CROWN MUSIC ONLINE Arcstar MUSIC(レーベルゲートへは不参加) ’00/04′ ’04/06
バップ VAP WEBMUSIC Arcstar MUSIC(レーベルゲートへは不参加)
キングレコード K Music レーベルゲートのみでサービス提供 ’00/07 ’05/12
ポニーキャニオン can-d.com Arcstar MUSIC(’01/04)にも参加
徳間ジャパン em-colle! Arcstar MUSIC(’00/07)にも参加 ’01/02
ビクターエンタテインメント なぁ!(na@!) Arcstar MUSIC(’01/01)にも参加 ’01/04 ’11/02
フォーライフ PARADISE MUSIC レーベルゲートのみでサービス提供 ’01/04 ’05/12
ユニバーサルミュージック Music to U 東芝のdu-ub.comに楽曲提供すると発表していたが、自社配信に切り替え ’01/12 ’05/12
BMG JAPAN BMG Music Deliverry Arcstar MUSIC(’01/01)にも参加 ’01/12 ’04/04

⇒KIOSKとPHS配信

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