日本の音楽配信

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このレポートの要約

日本はガラゲー音配

日本の音楽配信サービスは、欧米のそれとは大きく異なる発展をしてきた。欧米がパソコン向けのインターネット音楽配信を中心に成長してきたのに対し、日本では携帯電話向けの音楽配信が全体の9割を占めるほどの特異な状態となったのである。日本の携帯電話はガラケーと呼ばれているが、日本の音楽配信もいわばガラパゴス音楽配信ともいうべき状況を呈していた。

クラウド端末の急拡大

しかし、携帯電話からスマートフォンに転換が進む中、ガラケーの世界が大きく変化しつつある。携帯端末の仕様を始めとして、提供されるサービスはキャリアが主導権を有していたが、日本のキャリアはそれを手放さざるを得ない状況に追い込まれている。
音楽配信の世界でもこれまでにない大きな変化が起ころうとしている。スマートフォンに代表されるようなインターネットに直接接続できるクラウド端末が急速に増加しつつあり、音楽配信もクラウド端末向けのサービスに移行しようとしている。

音楽配信売上げの低下

このことは、日本の音楽配信が携帯電話回線からインターネット回線に転換することを意味しており、これまで全盛を誇った携帯電話向け音楽配信の衰退をもたらすこととなった。日本の音楽配信の売り上げは2008年をピークに減少に転じており、それはスマートフォンの急速な増大と反比例している。

欧米では音楽配信のクラウド化が進む

スマートフォンを代表とするクラウド端末の増大は、欧米では音楽配信サービスのクラウド化をもたらしている。インターネットに何時でも何処でもつながる環境は、クラウド上に音楽を置いてクラウド端末で楽しむというライフスタイルを生み出した。代表的なのはストリーミング配信のSpotifyであり、AppleのオンラインストレージサービスのiCloudである。

クラウド化に遅れをとる日本

しかし、日本では音楽配信のクラウド化は遅れている。Sonyは欧米で先行させていた音楽配信サービスMusic Unlimitedを2012年7月3日に日本でも開始したが、聴き放題となる1,000万曲の内、邦楽はほとんど入っていない。日本の音楽配信はレコード会社の意向を強く反映したものとなっており、サブスクリプション方式やストリーミング配信には背を向けるところが多かった。日本のレコード会社のトップに位置する企業の親会社が提供する音楽配信サービスでさえ、楽曲の取りまとめに苦労する状況となっている。

Sony主導できたことが最大の問題?

日本の音楽配信は、Sonyの子会社であるSMEが主導権を持って展開してきた。したがって、レコード会社の既得権を守るという意向が強く、音楽配信をビジネスとして展開しようという姿勢に欠けていた。実は、日本の音楽配信のビジネスとしての最大の問題は、日本の音楽配信を主導したのがレコード会社のSMEであったことと言うことができる。AppleはiPodを売るためにiTunes Music Storeを開設したことから、楽曲をダウンロードしやすいサービスとすることができた。しかし、日本ではDRMフリーの音楽配信サービスがようやく始まろうとしている段階に過ぎない。

目次

1.音楽配信の黎明期

(1)レコード会社自社配信

(2)着メロと着うた

2.ガラケー音楽配信

(1)iTMSの日本上陸

(2)着うたフルが主流に

(3)PCとケータイの融合

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