Apple MusicのBeats 1はBeats Musicとは別のサービス

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Appleは6月30日、米国を始めとした世界100カ国でApple Musicをスタートさせる。Apple Musicにはラジオ機能が組み込まれており、Beats 1というステーションが用意されている。一瞬、Beats MusicがBeats 1に名前を代えてApple Musicに統合されたのかと思った。しかし、Beats 1はアナログラジオ放送でおなじみだった『ライブDJ番組』であり、レコメンド機能を持ったインターネットラジオえあるBeats Musicとはまったく異なっていた。また、Beats Musicは月額9.99ドルの有料サービスであるが、Beats 1はApple IDがあれば利用できる無料のサービスである。

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ニューヨークのタイムズスクウェアにあるMARRIOTT MARQUISに巨大なBeats 1の広告が登場

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Marriott Marquisの屋外広告

Beats 1はアナログ時代のDJ番組そのもの

AppleはApple Musicの公式サイトを日本でも公開しており、その中でBeat 1を以下のように紹介している。

チューニングはBeats 1に。世界の都市を拠点にライブでオンエアするラジオステーションです。Zane Lowe氏と彼が自ら厳選したトップDJたちが、最新のベストセレクションを幅広くお届けします。そのほかの様々なステーションも完全に生まれ変わり、キュレーションされた楽曲を楽しめるようになりました。

言わんとしていることをストレートに表現すると、『生の人間が生放送で音楽を紹介するDJ番組』ということになる。Appleが選んだDJが選曲し、それを一方的に流す・・・・・アナログ放送で一般的に行われているDJ番組そのものである。インターネット上のラジオの場合、インターネットの持つインタラクティブな機能を活用するラジオが一般的となっている。ユーザーの嗜好を機械的に読み取ることや、ユーザーの好みや希望をラジオ局に伝えることで楽曲の選定に関与できることがインターネットラジオの最大の強みとなっている。しかし、AppleがBeats 1でやろうとしていることは、アナログ時代のラジオ放送のように音楽を一方的に流すやり方を復活させることであった。

米国のレーベルはインターネットラジオの許諾権はない

Appleは、2013年秋から米国でiTunes Radioというサービスを提供している。ユーザーの好みに合わせた音楽をストリーミング配信するもので、広告付きの無料サービスとなっている。iTunes Radioは全世界に順次広げていくとされていたが、実際には米国以外ではオーストラリアだけがサービスインした。米国では音楽のインターネットラジオ局は、簡単に開設出来る。レーベルからの許諾は必要なく、SoundExcangeに申請して規定の使用料を支払うだけで良い。米国の場合、レーベルは放送局に対してかなり弱い立場にあり、アナログ放送では楽曲の使用料ももらえなかった。インターネットでは使用料をもらえるようにはなったが、楽曲の許諾権は持っていない。但し、インターネットラジオ局とみなされるためには一定の決まりがあり、オンデマンドのストリーミングなどは通常の配信と同じ扱いとなる。

アナログ時代のDJ番組にして使用料を安く・・・・・?

日本の場合、そのサービスがラジオかどうかの関わり無く、楽曲をサーバーに置くこと自体がレーベルの複製権と送信可能化権を侵害することになる。もちろん、レーベルが許諾すればサービスを展開できるが、使用料は米国よりも割高になることは間違いない。オーストラリアがどうかは分からないが、インターネットラジオでの音楽使用にレーベルが許諾権を持っていないのは、恐らく米国だけと思われる。Bears 1をアナログ時代のDJ番組としたのは、そうすることで使用料を米国並みに押さえようとしたのであろう。

iTunes Radioが姿を変えて日本上陸

Apple Musicが提供するラジオ機能は、Beats 1だけではない。幅広いジャンルの中から『洋楽ヒットチャート』や『ディスコ・サウンド』、『トゥデイズ J-Pop』などのステーションを選択して聴くことも可能である。Beats 1は無料で利用できるが、こちらは月額9.99ドル(米国)が必要となる。iTunes Radioは日本上陸できなかったが、姿を変えてApple Musicの内部に組み込まれて登場した。

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Apple Music

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