ソニーが戦略転換~Appleに楽曲配信

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日経新聞(電子版)が7月2日、「ソニー、アップルに楽曲配信 販売増へ戦略転換」との記事を報じた。このタイトルだけを読めば、これまでAppleのiTunes Storeに楽曲を提供してこなかった日本のSMEが戦略を転換し、邦楽についても楽曲提供に応じるというように捉えられる。しかし、実際はそうではなかった。日経は昔からAppleとSonyの問題にはセンセーショナルな取り上げ方をしてきており、読者を戸惑わせてきた。今回の記事もよく読めば見出しとは異なっていることがわかる。

iOS端末向けのレコチョクアプリ

iOS-App

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Appleに楽曲配信⇒楽曲提供ではない

日本のSMEは、2012年2月22日にiTunes Storeの大改善を行なった際、洋楽については楽曲提供に応じ、それもDRMフリーとするオマケまでつける「戦略転換」を行なった。しかし、相変わらず邦楽については提供に応じておらず、SMEの対応には不満がくすぶっていた。しかし、掲題の記事の見出しはは「Appleに楽曲提供」ではなく、「Appleに楽曲配信」であった。つまり、SMEの楽曲を含む配信を行なっているレコチョクが、AppleのiOS向けのサービスを開始する、というのが記事の内容である。

SMEがiTSにがっきょく提供すれば全てが解決

しかし、筆者はここで大きな疑問が生じた。AppleがiTunes Storeと同様のサービスをレコチョクに認めるわけが無い、ということである。レコチョクのニュースリリースでは「レコチョクが初のiPhone向け音楽配信サービスを開始」となっており、読み間違えようが無い。しかし、AppleのApp Storeの「レコチョクplusアプリ」紹介ページをみると、

本アプリで再生できる楽曲はレコチョクでご購入いただいたおあずかりサービス対象楽曲のみとなります

となっている。レコチョクはかつて携帯電話でダウンロードした着うたフルをスマートフォンでも利用できるようにする「おあずかりサービス」をAndroidスマートフォン向けに提供しているが、それをiPhoneでも利用できるようにしたという内容である。事実、そうなのだが、「それしか出来ない」と読み取ることもできる。結局、それらの表現はすべて正しいことが判明するのであるが、なんとも分かりにくい話であることは間違いない。

iPhoneでのレコチョクの利用方法

  1. 楽曲の購入は、ブラウザSafariで「レコチョクMUSICストア」サイトから行なう
  2. 支払いはクレジットカードのみ
  3. 購入した楽曲はおあずかりサービスに預けられる形になる
  4. iPhone用のアプリ「レコチョクplusアプリ」を立ち上げ、おあずかりサービスからiPhoneにダウンロード
  5. 「レコチョクplusアプリ」で利用する=でしか利用できない
携帯電話でダウンロードした楽曲以外にも新たにダウンロードできる訳だが、決して使い勝手が良いとは言えないサービスである。iTunes Storeに楽曲提供していないところ(たとえばSMEなど)の楽曲をiPhoneなどにダウンロード可能だが、iTunes Storeでダウンロードした曲とは一緒にすることは出来ない。
このような使い勝手の悪いサービスをiOS端末ユーザーが利用する場合、考えられるのはSMEの楽曲をどうしても聴きたいユーザーだけだろう。であるならば、SMEがiTSに楽曲提供すれば全て解決する。
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