上場廃止して完全子会社となったSME

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5大メジャーはpressplayとMusicNetの二つに分かれて音楽配信事業を展開しようとしていたわけだが、一つ大きな疑問がある。5大メジャーのうち、SME以外はすべて親会社が出資したのに対し、pressplayに出資したのは米SMEの親会社である米Sonyではなかったことである。また、米Sonyは日本のソニーの子会社であり、米SMEはソニーの孫会社である。したがって、米SMEの場合は、ソニーの意向を反映しにくい経営形態となっている。

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米SMEは日本のソニーの孫会社

sony-ichigaya

Sony Music

ハードとソフトの対立

日本のレコード会社は、かつては家電メーカーを親会社としていたところが多かった。SMEやビクターエンタテインメント(VE)が代表的であり、東芝EMIやクラウン(三菱電機)、ポリドール(富士電機:UMの前身)などの例がある。しかし、扱う製品が親会社のハードと性格が大きく異なるソフトであったことから、仕事の進め方を親会社から口出しされることを嫌う傾向が強かった。また、親会社が進める新たなメディアの規格を率先して採用することが求められ、親会社の押し付けと捉えるて嫌う傾向も強かった。SMEの場合、成功したCDという例があるが、古くは4チャンネルレコードやMD、DATなどの失敗例がある。

SMEは上場廃止、ソニーの完全子会社に

SMEは1991年11月、東京証券取引所第二部に上場した。当時、SMEは飛ぶ鳥を落とす勢いであり、20%弱のシェアを常に維持して10%強の2位以下を大きく引き離していた。上場したことで一般投資家の方を向いた経営に舵を取ることとなり、親会社のソニーの意向が反映しにくい経営形態となった。1990年代後半に入ってデジタル時代を迎えると、親会社の意向が反映しづらい経営形態は親会社にとっては大きなネックとなった。SMEが自社音楽配信サービスbitmusicを開始した1999年12月、SMEは東京証券取引所の上場を廃止し、翌2000年1月にはソニーの完全子会社とした。

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