Apple MusicユーザーはiTunes Matchを更新するのか?

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Appleは、2014年5月からiTunes Matchというサービスを提供している。米国では2011年11月に開始していたが、日本ではそれより2年半遅れてのスタートであった。iTunes Matchは簡単に言うとユーザー自身が集めた音楽コレクションを自動でiCloudにアップロードしてくれるサービスなのだが、Appleはこの仕組みを昨年6月にスタートしたApple Musicにも取り入れている。Apple Musicは月額980円であるのに対し、iTunes Matchは年額3,980円という年間払いを採用。iTunes Matchが日本に上陸して直後にユーザーとなった人は、今月が2回目の更新月となる。

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Apple Musicだけだと最悪の場合は自分のコレクションの音楽データが消失する可能性あり

itunes-match

iTunes MatchのプレゼンをするSteve Jobs

Apple MusicとiTunes Matchの違いは?

AppleがApple Musicの発表を行ったのが昨年6月9日のWWDCであったことから、日本のAppleファンの多くが1回目のiTunes Matchの更新を終えたばかりであった。つまり、iTunes Matchユーザーが開始当初からApple Musicのユーザーとなった場合、Apple Musicの使用料に加えて年額3,980円を余分に支払ってきたことになる。Apple Musicを継続するユーザーの場合、iTunes Matchの更新をするのだろうか、それともしないのだろうか。ここでもう一度、Apple MusicとiTunes Matchの違いについておさらいしてみよう。

iCloudミュージックライブラリーにApple Musicを追加

Appleは以前からクラウドストレージサービスを展開しているが、現在のiCloudは2011年10月から提供している。iCloudの重要なポイントは、保存できるデータに制限があり、音楽データーは保存の対象外となっていることである。これはAppleが意地悪をしているのではなく、レーベルなどの権利者の意向を重視しているからに他ならない。AppleはiCloud開始1カ月後の2011年11月にiTunes Matchのサービスを開始したが、これがAppleの初めての音楽ロッカーサービスであった。iTunes Matchはユーザーの楽曲データをiCloudに預かるサービスで、その領域をiCloudミュージックライブラリ(ML)と呼んでいる。AppleはApple Musicのサービスを昨年の6月に開始したが、これはiCloud MLの保存対象に数百万曲のApple Musicカタログを追加したものと考えて良い。Apple MusicはiTunes Match同様、自分のコレクションをiCloud MLに保存することができる。

Apple Musicで会員期間管理のためにDRM復活

iTunes MatchとApple Musicは共に定期購読型のサービスであり、会員でなくなると同時にそのサービスを利用できなくなる。iCloud MLの利用自体は、退会したApple IDからのアクセスを遮断すればそれで良い。しかし、iTunes MatchやApple Musicは、iOS端末への楽曲のダウンロードに対応している。かつてのストリーミング配信はダウンロードに対応していなかったが、モバイルの端末の場合は通信量に応じて料金が跳ね上がることから、無線LAN環境でダウンロードすることでそれを回避するサービスが一般的となっている。定期購読型のサービスの場合、ダウンロードした楽曲をコントロールするために楽曲にDRMを施している。iTunes Storeでは廃止されたDRMだが、Apple Musicで復活することになった。

Apple MusicではDRM付きデータに変換される可能性あり

iTunes Matchは、自分のコレクションとiTunes Storeのカタログを照合する。カタログの中にそれがあった(Match)場合、iCloud MLにはiTunes Storeの楽曲が収納される。無かった場合は、iCloud MLにはユーザーの楽曲データがアップロードされる。Apple Musicも同様の仕組みであるが、照合する対象がApple Musicのカタログであり、Matchした場合はDRM付きの楽曲データがiCloud MLに収納される。iOS機器にそれをダウンロードした場合、会員でなくなったと同時にその端末では聴くことができなくなる。MacやWindows PCにある元のデータは残っており、まったく聴けなくなるわけではないが、元のデータを消去してしまう可能性もある。その場合は聴けるデータが失われることになる。

iTunes Matchを止めてApple Musicに一本化?

Apple MusicとiTunes Match両方に登録すれば前項のような問題は起こらないが、そのためだけにiTunes Matchを更新するには年額3,980円はもったいないのではなかろうか。恐らく、Apple MusicとiTunes Matchを併用しているユーザーは、iTunes Matchの更新期を迎えたらその更新はしないで済ますのだろう。

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