650万人のApple Music有料会員は多いのか少ないのか

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AppleのTim Cook CEOが19日(米国時間)、Apple Musicの有料会員が650万人いることと、無料トライアル中の会員が850万人いることを発表した。Apple Musicは6月30日(米国時間)にスタートした音楽聴き放題のサービスであり、会員登録後3カ月間は無料のトライアル期間であった。開始1カ月後の無料トライアルユーザー数は1,100万人であったことから、その約60%はそのまま有料会員に移行したことになる。

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Apple Musicの有料会員は、今年中に1,100万人に達すると予想される

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Apple Music

無料お試し会員の6割が有料プランで継続

6月にSpotifyが発表した有料会員は2,000万人であり、アクティブユーザー数が7,500万人であった。Appleの場合は、現時点で有料会員が650万人でアクティブユーザー数は1,500万人ということになる。アクティブユーザー数はSpotifyの5分の1でしかないが、アクティブユーザー数に占める有料会員の割合はSpotifyの27%に対してAppleは43%と約1.6倍の数字になっている。Apple Musicは無料トライアル期間中に退会すれば有料化は免れるが、そうしない限りは自動的に課金される仕組みとなっている。有料プラン前提のサービスであることから、無料プランと並存させているSpotifyより割合が高くなっているのはある意味当然とも言える。また、Apple Musicスタート当初から『無料期間中の退会方法』がネット上で大盛況であったことを考えると、1,100万人の約6割の人が有料会員に残ったのは良く健闘したと見ることもできる。

現時点でもApple Musicのアクティブユーザーは1,500万人いる

この約6割という数字が結局高いのか、それとも低いのか・・・・ということに関して言えば、私はもう少し高い数字を予想していた。サービス開始とほぼ同時に会員登録したユーザーはAppleファンであり、音楽のヘビーユーザーである・・・と思っていたことから、最低でも7割程度のユーザーがそのまま有料会員に進むものと思っていた。そういう意味では開始1カ月後のユーザー数が1,100万人との発表についても、私の予想を下回っていた。

上記の記事は途中で論点を変えてしまったが、1,100万人という数字が私の予想を下回っていたことから書いたものである。しかし、今回のTim Cook CEOの発表数字で大いに気になったのは、現時点でのアクティブユーザー数が1,500万人いるというものであった。

今年の12月末時点のApple Music有料会員数は1,100万人超

現時点でのアクティブユーザーが1,500万人ということは、無料トライアル中のユーザーがまだ850万人もいることを示している。開始1カ月後のユーザーが全て無料トライアル期間が終了しているとすると、その内の650万人が有料会員として継続しており、残りの450万人が退会したことを表している。つまり、850万人は1,100万人には含まれておらず、開始後1カ月以上経ってから新たに会員となった人数である。これらの人の6割の人が無料期間終了後も有料会員に残るとすると、その数字は510万人となる。850万人の無料期間が間違いなく終了する今年の12月末でみると、Apple Musicの有料会員は650万人+510万人=1,160万人ということになる。上記の記事で『(Spotyfiの有料ユーザー)2,000万人の中の1,100万人がiOS機器利用者であり、現在はSpotifyの有料会員でもある』と無理やり1,100万人という数字に持っていったが、ここで出てきた1,160万人という数字はかなり妥当性のある数字ではないだろうか。

Spotifyの有料会員減少の危惧が具体化~Spotifyの対抗策に注目

尚、現在はApple MusicはiOS機器でしか利用できない。AppleはAndroidアプリの提供を計画しており、それは直ぐにも登場する可能性がある。これまででてきた数字はiOSユーザーのみが対象となっており、世界的にはiOSを大きくリードしているAndroidが加わると更に大きな数字となることは確実である。先の記事で『Spotifyの有料会員が半減することになる』と予想した期日は間違っていたが、そうなる可能性があることは明らかになった。Spotifyは無料サービスで多くの会員を集め、有料化することでビジネスを成り立たせるモデルである。有料会員2,000万人でもまだ赤字であることから、2,000万人の維持に暗い影が出てくると事業を継続できなくなる可能性もでてくる。Spotifyのこれからの対抗策に注目したい。

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