Apple MusicとiTunes Matchの違いと料金差の是非

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Apple Musicには以前から提供されているiTunes matchの機能が組み込まれているが、その違いが良く分からなかった。ようやく情報が出揃ってきたことから、その違いも明確となってきた。iTunes Match機能はユーザー所有の楽曲データをAppleのデータベースと照合し、Matchした場合はそのデータに置き換え、Matchしなかった場合はオリジナルのデータをクラウド上にアップロードする仕組みである。そこでの明確な違いは、照合するデータベースの違いであり、置き換わるデータがDRMフリーか否かという点である。

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iTunes Matchユーザーは所有している音楽データをApple Music退会後も自由に利用できる

apple-music-hp

Apple Music HP

iTunes MatchとApple Musicの違いは所有している楽曲にでてくる

iTunes Matchがユーザー所有の楽曲と照合する相手はiTunes Storeであり、Apple MusicはApple Musicライブラリと照合する。照合してMatchした場合、それぞれのデータベース内のデータと置き換わることになる。その結果、iTunes MatchではDRMフリーの楽曲となり、Apple MusicではDRM付きの楽曲データとなる。iTunes Matchを利用しているか否かにかかわらず、所有していない楽曲をApple Musicで使用すると使用料が発生し、会員期間終了と共にその楽曲は使用できなくなる。違いがでてくるのは所有している楽曲データに関してであり、それを表にしたのが下の図である。

iTunes MatchとApple Music比較
楽曲 iTunes Match Apple Music
データ 使用料 データ
所有 iTunes Store楽曲(DRMフリー) Apple Music楽曲(DRM付き)
× オリジナルデータ(DRMフリー)
オリジナルデータ(DRMフリー) × ×
× Apple Music楽曲(DRM付き)*実際は無視して良いレベル*
非所有 Apple Music楽曲(DRM付き) Apple Music楽曲(DRM付き)

注:黄色の部分は皆無ではないかもしれないが、事実上は無視できる

保存楽曲数を4倍の10万曲にした背景

Apple Musicで利用できる楽曲数は、iTunes Storeの4,300万曲と比べると圧倒的に少ない数百万曲レベルである。従って、上の表の黄色く塗った部分は事実上、ゼロに等しいと考えられる。ユーザー所有の楽曲データがそれぞれの配信データに置き換えられるということは、実は楽曲使用料の支払いにカウントされることを意味している。iTunes Matchユーザーは置き換えられるデータがDRMフリー(Apple Musicを退会しても利用し続けられる)となるメリットのほか、上の表の●部分の使用料を余分に支払わなければいけないというデメリットがある。それが年額3,980円余分に支払わなければならぬ根拠となるのだろうが、果たしてそれが妥当な金額となるのだろうか。音楽コンテンツの責任者であるエディ・キュー上級副社長は、iTunes MatchのiCloudへの保存楽曲上限を現在の2万5,000曲から10万曲に拡大するとツイートしている。実施は今秋のiOS9リリース時だが、iTunes Matchユーザーの引止め策であることは間違いない。

iTunes Matchはこれまでに得られなかった楽曲使用料の追加徴収

先日書いた『Apple MusicとiTunes Matchの補完関係とは?』という記事の中でiTunes Matchの年会費3,980円を返金すべき・・・と書いたが、これが実現することはないだろう。レーベルも一度決めた使用料は変更しないだろうし、保存楽曲数の拡大は実質的な使用料の値下げとなる。値下げによってiTunes Match利用者増大すると、それはレーベルにとっても楽曲使用料の増収に繋がる。iTunes Matchはこれまでに得られなかった楽曲使用料の追加徴収という意味合いもあり、iTunes Matchの利用者増はレーベルにとっても大きなメリットがある。尚、iTunes Matchの追加徴収の意味合いについては、『CDリッピングを有料化したAppleのiTunes Match』で詳しく述べている。

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