Apple MusicとiTunes Matchの補完関係とは?

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月額980円で数百万曲が聞き放題となるApple Musicが、日本でも予定通りスタートした。Apple MusicではiTunesで購入した楽曲やCDからリッピングした楽曲も全てiCloud上にアップロードされ、iOSデバイスやパソコン、Macなどで聴くことができる。しかし、この仕組みはiTunes Matchとして昨年の5月から日本でも提供されており、それとの違いが何処にあるのかがよく分からない。Appleは『Apple MusicとiTunes Matchはそれぞれが独立したものですが、補完的な関係にあります』と答えているが、具体的には何も説明していない。

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iTunes Matchを更新して年額3,980円を支払った人にはAppleは返金すべきではなかろうか

apple-music

Apple Musicの公式サイト

Apple MusicにはiTunes Matchの機能が含まれている

Apple Musicの公式サイトでは、Apple Musicを『あなたの音楽は一つの場所に。そして、あらゆる場所に。』という一言で説明している。それに続き、

Apple Musicのメンバーになると、あなたのライブラリ全体がiCloudに置かれます。まず、Apple Musicがあなた個人のコレクションにあるすべての曲を識別してApple Musicライブラリと比較し、同じ曲があるかどうかをチェック。曲があれば、iCloudを通してあなたのすべてのデバイスですぐに聴けるようにします。Apple Musicライブラリにない音楽をあなたが持っている場合は、あなたのMacまたはWindowsパソコン上のiTunesから、それらの曲をアップロードします。すべてはiCloudに保存されるので、あなたのデバイスの容量は一切使用しません。

と書いているが、その内容はiTunes Matchそのものの仕組みである。Spotifyなどの聞き放題となるストリーミング配信は多いが、自分のライブラリにある音楽を取り込むサービスはApple Musicが初めてだろう。

ユーザーの音楽の嗜好を色濃く反映していライブラリ

聞き放題のストリーミング配信は、如何にユーザーの好みに合った音楽をレコメンドできるかにかかっている。楽曲を数千万曲用意したとしても、ユーザーが好みの音楽に行き着けなければ何の意味も無い。いや、逆に余分な曲が多いだけ無駄というものだ。Spotifyが全世界で獲得ユーザーを増やしているのは、Spotifyのレコメンド機能が優れているところにある。優れたレコメンドは、ユーザーの嗜好を正確に把握した結果に他ならない。そしてユーザーの音楽の嗜好を最も色濃く反映しているのは・・・・・ユーザーのライブラリであることは間違いない。Apple Musicは、ユーザーのライブラリをScan & Matchすることでユーザーの音楽の嗜好を正確に把握しようとしているのだ。

Appleは3年半かけてiTunes Matchを世界展開

AppleがiTunes Matchを米国で始めたのは2011年11月だが、その時に既にApple Musicの構想を持っていたものと思われる。但し、iTunes Matchの世界展開にこれほど時間がかかるとは思っていなかっただろう。世界第2の音楽大国である日本のスタートは、米国開始2年半後の2014年5月になってからであった。現在、iTunes Store開設国は世界で120カ国程度あるが、その殆どの国でiTunes Matchも提供されている。Appleは6月30日に世界100カ国でApple Musicをスタートさせるとしていたが、サービスのキモとなるiTunes Matchは既に権利者の了解を得ていたことになる。

日本のiTunes Matchの更新は殆ど今年の5月に終了

日本の場合、Apple Musicの月額料金は980円。それに対してiTunes Matchは年額3,980円であり、月額に直すと332円となる。iTunes Matchの機能は全てApple Musicで利用できるとすると、iTunes Matchの契約を残しておくのは無駄となる。日本場合、iTunes Matchをスタートと同時に契約したユーザーは既に更新済みであり、次の更新月は来年の5月まで待たなければならない。iTunes Matchのユーザーで聴き放題サービスが必要ない人は特に問題ないが、Apple Musicと契約するユーザーの場合は不満がでてくると思われる。恐らく、Appleは更新済みの場合は返金するなど、何らかの補填を行うのではなかろうか。3カ月間の無料期間の楽曲使用料は、当初はアーティストに支払わないとしたものを方針転換して支払うことにしたのと同じように。

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