3カ月間はレーベルに1銭も支払わないApple Music

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昨年、Spotifyへの楽曲提供を停止したテイラー・スウィストだが、今度は新たに始まるApple Musicにも最新アルバム『1989』の提供を拒否した。Apple Musicは月額9.99ドルの有料サービスだが、最初の3カ月間は無料のお試し期間となっている。テイラー・スウィスト曰く、『自分は十分お金を持っているが、3ヵ月間収入を失うことは弱小ミュージシャンにとっては厳しい』

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 Spotify日本版の登場ははるか向こうに消え、Apple Music日本版はほぼ間違いなく近日登場する

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楽曲提供に応じないアーティストやマイナーレーベルがでてくる

Appleは、Apple Music開始後3カ月間はApple Musicからは1銭も入らない。それがレーベルへの支払いを行わない理由だが、Sony MusicのDoug Morris CEOによると、Appleは『1,780億ドルのキャッシュを銀行に持っている』。そのAppleが支払いに応じないとすると、それを快く思わないアーティストは多いと思われる。3カ月間支払いゼロというのはレーベルが認めたことだがらひっくり返ることはないだろうが、開始後3カ月間は契約に応じないと言うアーティストやマイナーレーベルは出てくる可能性がある。

そういえばApple Musicの日本の公式サイトでは『数百万曲』と表示されており、WWDC 2015発表時の3,000万曲とは大きな開きがあるとして話題になっていた。しかし、米国でも『millions of songs』、ドイツでも『Millionen Songs』となっており、日本とまったく同じ表記になっている。各国での楽曲数は実際にスタートするまでは分からないことから、準備段階では『数百万曲』で統一したのであろう。

Spotifyはフリーミアムモデルのサービス

一方、強敵が現れて戦々恐々としている(ハズ)のSpotifyだが、Apple Music開始の発表とほぼ同時に『ユーザー数7,500万人、有料会員数2,000万人突破』を発表した。Spotifyは有料のPremiumプランと無料のFreeプランがあり、Freeプランで集めたユーザーをPremiumプランに引き込むフリーミアムモデルを採用している。Freeプランだと3~4曲ごとに広告が入るが、Premiumプランだと広告無しで聴けるほか、キャッシュに保存した音楽をオフラインで再生することができる。但し、Freeプランの会員期間は無制限であり、Freeプランがある間はそのまま無料で音楽が聴き放題となる。ユーザー中に占めるPremiumプランの割合は4分の1を維持しており、FreeからPremiumへの移行を確実に増やしている。

欧米ではSpotifyの有料会員はApple Musicに乗り換え?

Apple MusicはSpotifyのようなフリーミアムモデルは採用せず、有料サービス1本とした。しかし、無料のお試し期間が3カ月あり、会員登録後3カ月後に脱会することも可能である。3カ月間は通常の会員が受けられる機能は全て利用できることから(恐らくそのはず)、オフライン再生も利用することができる。欧米でSpotifyのPremiumプランを利用しているiPhoneユーザーは、スタートと同時にApple Musicに会員登録するだろう。そして3ヵ月後はSpotifyを解約し、Apple Musicへの支払いを開始することはほぼ確実と思われる。前述の通り、Spotifyの有料会員の割合は約26%であるが、その数字がどのように変化するかは今後の注目の的となる。Spotifyの無料利用のメリットはいささかも減じることはなく、無料会員はこれまで同様に増えていくことは間違いない。しかし、欧米では利用できる楽曲に大きな違いはでてこず、Apple MusicではなくてSpotifyを選択する理由は何もないことになる。

Apple Musicの月額料金は980円?

一方、日本の場合、利用できる楽曲がサービスの趨勢に大きな影響を与えることになる。Spotifyは昨年7月に日本でのサービス開始を見込んでいたが、一部のレコード会社からの同意が得られずに一度身を引いている。この間のAWAやApple Musicの動きの中で明らかになったのは、レーベルはストリーミング配信を有料サービスとする意向を強めたことである。特に日本ではそれが契約の条件となっており、Spotifyはフリーミアムモデルを捨てない限り、日本上陸は不可能であることが明確となった。Apple Musicが米国と同時に6月30日にスタートするか否かはまだハッキリしていないが、遅かれ早かれ日本でも開始されることになるだろう。Apple Musicは、日本のレーベルが楽曲提供に応じない最大の理由は回避している(と思われる)。問題は、日本版Apple Musicの月額料金に絞られている。楽曲使用料がAppleの求めているものに近ければ、事前の噂どおりの月額980円になる。Appleは現在iOS 8.4のβ版を配布しているが、そこでは『¥480/month after trial ends』という表示が出てくるらしい。

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