無料期間を3カ月にする安全弁を設けたApple Music

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事前の噂どおり、8日(米国時間)に開催されたWWDC 15でAppleの新しい音楽配信サービスApple Musicが発表された。これは先行するSpotifyと同じく、オンデマンドで楽曲を聴くことができるストリーミング配信である。Spotifyは無料のFreeプランと月額9.99ドルのPremiumプランがあるが、Apple Musicは月額9.99ドルの有料プランしか用意していない。しかし、会員登録後3カ月間は無料で利用できる。

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無料サービスであることを理由にSpotifyに楽曲提供しなかったが、Apple Musicは有料サービスだからエイベックスとソニー・ミュージックも楽曲を提供・・・・?

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Apple Music

アクティブユーザー6千万人、有料会員1.5千万人でもSpotifyは赤字

今年の4月にSpotifyが4億ドルの資金調達を行ったという記事がでていた。欧米での躍進が伝えられているSpotifyだが、調達した4億ドルは赤字の穴埋めに使われる。全世界でアクティブユーザーを6,000万人抱えており、有料会員も1,500万人に達している。しかし、未だに赤字であることは、レーベルへの支払いが大きな負担になっていることを意味している。昨年11月、米国のカントリーのシンガーソングライターであるTaylor Swift女史がSpotifyから楽曲を全て引き上げたことが話題となったが、その時にSpotifyのCEOであるDaniel Ek氏は、『レーベルには20億ドル以上支払った』と発言している。その金額はSpotifyのサービス開始以来の全売上の70%を超えるとされており、ストリーミング配信の収益確保の難しさを示している。

Spotifyの最大の魅力は無料のサービスであること

Freeプランのユーザーは、現在は時間制限無しで無期限にSpotifyを無料で利用できる。しかし、Freeプランの場合は、3から4曲ごとに広告が入る。Frreプランといえどもレーベルには聴かれた曲数に応じた使用料を支払う必要があり、それがSpotifyの大きな負担になっている。広告料収入があるが、それでまかないきれないのは用意に察せられる。基本は有料のPulemiumプランのユーザーがどれだけ増えるか・・・にかかっており、1,500万人のPlemium会員でも赤字の穴は埋められないということになる。また、無料会員が増えれば増えるほど、収益体質は後退することになる。2014年5月に発表したアクティブユーザー数は4,000万人であり、それが年末までの半年間で2,000万人増の6,000万人になった。以前はユーザー登録6ヵ月後にSpotifyの利用時間を週2.5時間に制限していたが、2014年1月にそれを撤廃した。それが会員数急増に貢献しているのは明らかであり、無料会員数に歯止めをかけるかどうかは悩ましい問題である。

エイベックスもソニー・ミュージックもApple Musicに楽曲提供・・・・?

Apple Musicはユーザー登録後3カ月間は無料で利用できるが、その後は月額9.9ドルの有料会員になるか・・・それとも止めるしかない。3カ月も利用すれば、そうおいそれとは脱会しないだろう・・・という読みがあるのは間違いない。少なくとも、無料で利用するユーザーは3カ月が限度であり、収益体質を悪化させる要因にはなり得ない・・・と考えた訳である。そういえば、会員登録後3カ月間は無料で利用できるストリーミングサービスが日本でも始まっている。エイベックスとサイバーエージェントが共同で始めたAWA(アワ)だが、もう直ぐ始まるとされているLINEミュージックも追従することは間違いない。LINEミュージックは、LINEとソニー・ミュージック、それにAWAをスタートさせたエイベックスが出資している。Apple MusicはAWAやLINEミュージック同様、3カ月のお試し期間を設けた有料サービスである。エイベックスやソニー・ミュージックがSpotifyに楽曲を提供しなかった最大の理由は、Spotifyは基本的に無料サービスであるところにあった。Appleの日本のサイトでも『まもなく登場』と案内されているが、エイベックスもソニー・ミュージックも楽曲提供に応じたのであろう。

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