完全有料制に移行していたDropbox対抗SugarSync

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SugarSyncは、Dropboxと並んで人気の高い同期型のクラウドストレージサービス。Dropbox同様、無料で5GBが利用できるサービスだったが、今年の4月1日から無料サービスを廃止して完全有料制に転換していた。但し、5GBを1カ月間だけ無料で利用できる無料トライアルを用意している。30GBから500GBまでを5段階にわけ、月額は500円~4,000円の間で設定されている。本家の米国では2014年2月から完全有料制に移行していたが、日本では1年遅れての実施となった。

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無料容量の増量と有料価格の大幅値下げでGoogleとMicrosoftの攻勢が続き、SugarSyncはフリーミアムモデルから撤退することになった

sugarsync

SugarSync

米国のクラウドサービスと提携するソフトバンクグループ

SugarSyncは、同名の企業が2009年11月から米国でサービス提供していた。日本語版は2011年1月から提供されているが、米国本社ではなくソフトバンク系のBBソフトサービスが運営している。URLも米国はwww.sugarsync.comだが、日本版はwww.sugarsync.jpを使用している。BBソフトサービスはソフトバンク コマース&サービス(ソフトバンクC&S)の100%子会社であり、ストレージ関連では米Cloud Enginesとも提携している。Cloud Enginesは自宅のHDDをクラウド化できるPogoplugという製品を販売しており、BBソフトサービスはその国内代理店となっている。また、Cloud Enginesは米国でクラウドストレージサービスも提供しているのだが、それを借用する形でYahoo!JAPANが容量無制限のサービスを提供している。尚、ソフトバンクC&Sはつい先日の4月7日、Dropboxのビジネス向けサービスでDropboxとの提携を発表したばかりである。

Google Driveのリニューアルを契機に戦国時代に突入

クラウドストレージサービスは、2013年のGoogle Driveのリニューアルを契機として戦国時代に突入している。Google Driveは2012年4月に米国でサービス開始した。当初は5GBが無料で利用できるサービスであったが、2013年5月にGmailやGoogle+などのサービスと一体化させて合計で15GB利用できるようにした。有料プランも用意しており、100GBが月額1.99ドルで利用できるほか、1TBが9.99ドル、10TBが99.99ドル、20TBが199.99ドル、そして30TBが299.99ドルで利用できる。

Microsoftが無料容量15GBと有料価格の大幅値下げ

Google Driveのリニューアルの1年後、MicrosoftはクラウドストレージサービスOneDriveの無料容量を7GBから15GBに倍増させた。Microsoftは、2008年2月という早い段階からクラウドストレージサービスであるWindows Live Sky Driveを提供していた。2012年のSkyDriveへの名称変更を経て、2014年2月に現在の名称であるOneDriveとなった。OneDriveは2014年6月、無料容量を15GBとすると同時に有料の価格も大幅に見直した。それまでの100GB799円を190円に、200GBの1,199円を380円と7割ダウンさせたが、それは上記のGoogle Driveのリニューアルに合わせたものである。Google Driveの1TBは9.99ドルであり、OneDriveの1TBは1,274円である。

SugarSyncはフリーミアムモデルからは撤退

Google DriveやOneDriveは、フリーミアムモデルの代表例である。先鞭をつけたのがDropboxとSugarSyncだが、一方のSugarSyncは完全有料制に移行することになった。恐らくこれはGoogle DriveやOneDriveの無料容量15GB化が一つの要因となっていると思われる。SugarSyncが5GBを15GBに増量したとしても、直ぐに更なる増量で対抗されるのは明らかである。一方、それによるコスト増は避けることができないばかりか、増量したことで有料コースへの移行を阻害する可能性もでてくる。SugarSyncは、現状の有料会員で事業を維持する道を選択したのであろう。また、米国ではビジネス向けのSugarSyncも運営しており、そちらにシフトすることにしたものと思われる。BBソフト版SugarSyncはビジネス用途での利用は可能だが、基本的には個人向けのサービスである。

ソフトバンクはビジネス向けではDropboxと提携する道を選択

ソフトバンクC&SがDropboxのビジネス向けサービスで提携したが、これは日本版SugarSyncではビジネス向けのサービスを行わないことを明らかにしたことになる。Doropboxは自前のサイトを日本語化しており、日本法人のDropbox Japanを2014年9月に設立している。個人向けのサービスが激しい競争に見舞われているのはSugarSyncと同じであり、ビジネス向けのサービスで生き残りをかけなければならないのも同じである。しかし、ソフトバンクC&Sがサイト運営そのものを手がけるわけではなく、国内の代理店としてサービスを販売することになる。成功した場合の大きなうまみは得られないが、逆に失敗による痛手は最小に止めることができる。

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