Yahoo!ボックスの容量無制限は長続きするのか

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ヤフーのオンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」は、月額690円(税込)で保存容量が無制限となる「Yahoo!ボックス 容量無制限オプション」の提供を開始した。ヤフーは2010年9月2011年10月から無料で5GBを利用できる「Yahoo!ボックス」を提供しているが、これとは別に容量無制限のストレージサービスが加わる。尚、Yahoo!プレミアム会員の場合、無料で提供される容量は50GBとなり、「Yahoo!ボックス 容量無制限オプション」の料金は月額490円(税込)でよい。但し、別途プレミアム会員費が月額410円必要。

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容量無制限サービスはほぼ腰砕け状態にある

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Data Center Server

トレンドマイクロとBitcasaの料金動向

月額固定(サブスクリプション)で容量無制限のオンラインストレージサービスは、国内の個人向けのサービスとしては2010年12月にスタートしたトレンドマイクロのSafeSyncが最初であった。年額4,980円(月額換算415円)で容量無制限のサービスであったが、開始3ヵ月後には容量無制限を廃止して容量別のサービスに切り替えた。また、米国で2012年6月からサービス提供しているBitcasaは、2013年8月に日本版のBitcasaをスタートさせた。当初は月額10ドル、または年額99ドルで容量無制限で利用できたが、こちらも日本版開始3カ月後の11月にはほぼ10倍となる価格に大幅値上げしている。日本版の現在の価格は、月額11,900円、年額だと119,900円。当初の価格帯はプレミアムというプランに移行しており、月額1,200円(年額11,900円)で容量は1TBが上限となる。

Pogopulug Cloudは月額500円で容量無制限

一方、米国のCloud Enginesが提供するPogoplug Cloudは、2012年11月から日本語版のサービスを展開している。こちらは月額500円で容量無制限のサービスを現在も提供している。しかし、日本語化されているのはほんの一部であり、システムの基本的な部分は英語のままとなっている。また、Cloud EnginesはPogoplugと同名のネットワークアダプターやソフトも扱ってきたことから、一般の人間には分かりにくいサービスになっている。実は「Yahoo!ボックス 容量無制限オプション」はPowered by Pogoplugという表示がされており、「Cloud Enginesが運営するサーバーを使うサービス」と明記されている。また、Cloud Enginesは以前からソフトバンクBBと提携しており、ソフトバンクBBが仲立ちする形でヤフーと提携することになったものである。

コストの負担はCloud Engines、ヤフーはリセーラー

月額690円で容量無制限のオンラインストレージ・・・・と書くと腰砕けとなるサービスばかりの中で「大丈夫かな?」という気になる。そこで良く見ると・・・・やはり問題が隠されていた。当面はiOSやAndroid端末での利用に限られ、パソコンからの利用はできないのだ。パソコンからの利用は将来は可能にする予定とのことだが、それが何時なのかは明らかにしていない。iOSやAndroido端末・・・言い換えればスマートフォンやタブレット端末の場合、容量が多いものでも64GB程度でしかない。容量無制限というのはインパクトのあるうたい文句ではあるが、実際にはそれほど多くの容量を用意する必要は無いと思われる。また、ストレージへの投資を行うのは提携先のPogoplug Cloudであり、ヤフーは中間マージンを得るリセーラーに過ぎない。つまり、パソコンからの利用ができないままであれば、ヤフー側にはこのサービスを止める理由は出てこない。

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