Appleが欲しいのはBeatsのヘッドホンor定額音楽配信

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Appleは28日(米国時間)、ヘッドホンで米国シェアトップのBeats Electronicsを30億ドルで買収することを発表した。この話は5月の初め頃から噂されていたのだが、ようやく最終決定した。Beats Electronicsは2008年に創業したオーディオメーカーだが、ハイエンド向けのヘッドホンでは50%超のシェアを有している。創業したのは、ラッパー・ヒップホッププロデューサーのドクター・ドレーとインタースコープ=ゲフィン=A&Mレコード会長ジミー・アイヴォンの二人。

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Beatsの創業者ドクター・ドレーとジミー・アイヴォンはAppleの経営幹部に

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Beats&iPhone

一時台湾のHTCが株主に

Beatsは高音質伝送で定評のあるMonster Cableと提携、2009年から「Monster Beats by Dr. Dre 」ブランドでヘッドフォンを発売してきた。価格は高めだが低音を強調した音の作りで若者を中心に大ヒットし、一躍ヘッドホンのトップブランドとなった。2012年8月にMonster Cableとの提携関係を解消しており、現在は「Beats by Dr. Dre」というブランドで展開している。2011年8月には台湾のHTCがBeats社の51%の株式を取得したことからHTCの傘下に入ったが、HTCの業績低迷で2012年から2013年にかけて創業者が株を買い戻している。その後、投資ファンドのカーライル・グループが出資に応じており、Apple買収時の株主は創業者二人とカーライルであった。

Appleの目的はBeats Music?

Beatsは今年の1月に定額制の音楽配信サービスBeats Musicをスタートさせた。月額10ドルでストリーミング音楽が聴き放題となる。Beats Musicはオンデマンドの音楽配信であるが、Appleは昨年9月にiTunes Radioというインターネットラジオをスタートさせている。こちらはラジオ放送同様、Appleが選曲したものが配信されリスナー側のオーダーはできない仕組みとなっている。AppleのBeats買収を報じるメディアの中には「音楽配信のBeats買収」としているところがあり、AppleのBeats買収の目的がBeats Musicにあるとしている。

Appleはハードを売るためにサービスを提供

そうしたメディアの記事を読むと、殆どがその理由にAppleのiTunes Storeの伸び悩みを挙げている。しかし、AppleはiOS搭載端末を売るためにiTunes Storeのサービスを提供しているのであり、iTunes Storeの楽曲を配信することを目的としている訳ではない。従って、Appleが欲しいのはBeats MusicではなくBeats by Dr. Dreブランドのヘッドフォンであることは間違いない。恐らくはヘッドフォンそのものではなく、ヘッドフォンに代表されるBeatsのオーディオ技術を獲得するのが本心なのだろう。

AppleはiTunes StoreをCDクオリティに?

Beatsの買収に絡んでの話しだと思うが、AppleがiTunes Storeでハイレゾ音源の配信を計画中だという。私はこれは無いと思う。しかし、現在の圧縮方式を変更し、Apple Lossless Audio Cordec(ALAC)を採用することは考えているかもしれない。ALACを導入すると、iTunes Storeの楽曲はCDクオリティのデータに向上させることができる。いずれにせよこれまでの圧縮方式から高音質化を図ることになることから、貧弱と言われ続けているAppleのオーディオ技術の底上げは必須となる。Beatsの買収が、ここで効果を発揮するのは間違いない。

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