デジタル音楽のハイレゾ化で復活するアナログレコード

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前に「ハイレゾ配信で復活するアナログマスターテープ」という記事を書いたのだが、復活したのはマスターテープだけでなくアナログレコードそのものも入るらしい。米国最大のレコードプレス会社であるUnited Record Pressing社は、現在30台あるプレス機を更に16台追加することを決めた。『The Tennessean』紙の2014年5月4日付の記事を基にしてWIREDが記事にしている。

 

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原音の波形に最も近いアナログレコードの波形⇒CDより良い音

pressing-machine

Pressing Machine(United Record Pressing)

アナログレコード復活の背景にハイレゾ化

WIREDの記事によると、米国のアナログレコードの市場は、2007年には100万枚を切っていたが2012年に460万枚、2013年に610万枚と増加しているとのこと。枚数的には規模が小さいが、確実に増加していることは間違いない。United Record社のマーケティング・ディレクターであるジェイ・ミラー氏は「我々はデジタル音楽の増加に牽引されていると考えている」と話している。また「実際にさわれるもの、最高の音質、最高の体験を求める人々がCDではなくアナログレコードを求めている」とも語っており、背景にはデジタル音楽のハイレゾ化があることは間違いない。尚、United Record社は、カントリーミュージックの聖地と言われているテネシー州のナッシュビルにある。

原曲の音信号=アナログレコード

デジタル音楽のハイレゾ化が進行する中、徐々にアナログレコードが復権しつつある。下の画像はCDとハイレゾ音源の波形を比べたものだが、左側の「原曲の音信号」は「アナログレコードの波形」に読み替えても間違いではない。これまでデジタル音楽は”音が良い”と言い聞かされてきたのだが、ハイレゾ音源が脚光を浴び始めるとそれが間違っていたことに気付かされたのである。以前からCDの音をけなし、アナログレコードに執着していたマニアは存在していたが、彼らはアナログレコード復権を手放しで喜んでいるだろう。

adc

Analog to Digital

日本で唯一残った東洋化成の末広工場

ところで、日本のアナログレコードのプレス工場は、現在は横浜市鶴見区にある東洋化成の末広工場のみとなっている。アナログレコード復権の動きを反映し、プレス工場の見学記がネット上に出回っている。プレス機の写真も掲載されているが、使い古した機械で工場内もキレイとはいい難く、本稿の写真はUnited Record Pressingのものを掲載している(この写真もキレイとは言えないが)。プレス工場には入社時に1度だけ見学したことがあるが、当時も結構汚かったという記憶がある。黒色のビニールを原料としている関係だと思われる。アナログレコードの復活で新しいプレス機が作られる可能性が・・・・・・いや、でて来ないだろう。アナログ時代の音源はその殆どがCD化されており、アナログレコードのマスターは廃棄されたに違いない。残っているのは、20kHz以上がカットされたCDクオリティのマスターでしかない。

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