マッチしない楽曲のみをアップロードするiTunes Match

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iTunes Matchは、ライブラリーにある楽曲をiTunes Storeにある楽曲と照合し、マッチしなかった場合のみその曲をiCloudにアップロードする。マッチした場合は・・・・iTunes Store内の楽曲へのリンクが貼られ、iOS機器へのダウンロードやストリーミングが可能となる。iCloudの自分の領域に、iTunes Storeの楽曲データが実際にアップロードされる訳ではない。従って、マッチしない特殊な曲を多く持っている人は別として、iTunes MatchはiCloudの容量を余り使わないサービスになっている。

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すべての楽曲をiTunes in the CloudにするiTunes Match

itunesmatch

iTunes Match

iTunes in the CloudとiTunes Matchを同時発表

かつて、Appleが提唱するデジタルハブの中心にはパソコンが位置していた。しかし、iCloudのサービスを開始した2011年10月、Appleはデジタルハブの中心をパソコンからクラウドに転換させた。楽曲をiCloud上に置き、iPod TouchやiPhoneなどのiOS端末で何時でも何処でも音楽が聴ける環境を作り出したのであった。この仕組みをAppleはiTunes in the Cloudと称したが、文字通りパソコン内にあったiTunesの機能をiCloud上に移転させたのである。iTunes in the Cloudのサービスは、開始当初はiTunes Storeから購入した楽曲のみが対象であった。しかし、AppleはiTunes in the Cloudの機能をユーザーの持つライブラリーすべてを対象とすべく、iTunes in the Cloudと同時にiTunes Matchのサービスの提供を発表していた。

iTunes Matchとコンテンツロッカーサービスとの違い

iTunes Matchと同様のサービスは、既にAmazonが2011年3月に米国でAmazon Cloud Driveという名前で提供していた。Amazon Cloud Driveはコンテンツロッカーサービスと呼ばれており、クラウドストレージサービスを提供するDropboxやSugarSyncなどで以前から利用することができた。しかし、AppleのiTunes Matchは、これらのコンテンツロッカーサービスとは根本的に異なっていた。それはコンテンツロッカーサービスが実際にユーザーが持っている楽曲データをアップロードするのに対し、iTunes Matchがアップロードするのはマッチしなかった曲のみに限られているところにあった。大部分の楽曲は、実際にはアップロードされずにiTunes Storeのデータが使用されるのであった。

コンテンツロッカーサービスは日本の著作権を侵害

iTunes Matchの方法だと米国でもレーベルの許諾が必要なことから、サービス開始はiTunes in the Cloudより1カ月遅れた。そして年間の利用料として24.99ドルが必要となったが、それは殆どがレーベルに対して支払われることになる。AmazonのCloud Driveは5GBまでが無料となり、それ以上利用する場合は有料となる。但し、これはクラウドストレージの使用料としてAmazonが受け取ることとなる。尚、日本ではクラウドストレージに音楽データをおくこと自体がレーベルの送信可能化権の侵害に当たり、コンテンツロッカーサービスは許諾の対象となる。但し、個人的に利用する場合は例外とされており、現時点で著作権法違反がらみで立件された例はない。

Appleはストレージの節約、ユーザーはアップロード時間を節約

ユーザーのデータをアップロードせずにAppleのデータを流用することでレーベルへの支払いが発生するが、AppleはiCloudの容量を節約することができる。また、ユーザーはアップロードする時間を節約することができ、共にメリットが得られるサービスとなっている。Amazonも現在はiTunes Match同様のサービスであるScan and Matchを提供しており、マッチした楽曲についてはAmazon MP3で購入した楽曲に自動的に置き換わっている。但し、マッチしなかった楽曲については自分でアップロードする必要があり、この部分でiTunes Matchと異なっている。無料版と年間24.99ドルのPremium版が用意されており、無料版はパソコン内の楽曲を250曲までAmazon Cloud Driveにアップロードできる。Premium版は25万曲のアップロードが可能だが、いずれもユーザー自身がアップロードすることになる。この部分は従来のAmazon Cloud Driveと同じくコンテンツロッカーサービスであり、曲数がAppleの2.5万曲の10倍となっているのも、レーベルに払う許諾料ではなくストレージの利用料という違いからでてきたものである。

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