日本のハイレゾ音楽配信サイトが6サイトになった

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ハイレゾ音楽配信サイトは、日本では現在6サイトがダウンロードサービスを提供している。オーディオメーカーのオンキヨーが提供しているサービスは、2005年8月というかなり早い段階にスタートした。6サービス中の3サービスは2009年までにサービス開始しているが、残りの3サービスは昨年から今年にかけてのサービスインとなっている。

ジェイナビが運営していたHIGHRESAUDIO.jpだが、2015年6月30日でサービスを停止している。

国内で提供されているハイレゾ音楽配信サービス(2014年3月現在)
サイト名 提供企業 開始年月
e-onkyo music オンキヨーエンターテインメントテクノロジー株式会社 2005年 8月
HQM STORE 株式会社クリプトン 2009年 6月
OTOTOY オトトイ株式会社 2009年10月
mora 株式会社レーベルゲート 2013年10月
HIGHRESAUDIO.jp 株式会社ジェイナビ 2014年 2月
HD-Music. ビクターエンタテインメント株式会社

*2017年6月30日サービス終了

2014年 2月

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やはりレーベルゲートのmoraが光っていた

e-onkyo

e-onkyo.com

e-onkyo music

e-onkyo musicがスタートした2005年8月は、Appleが日本版のiTunes Music Store(iTMS)をスタートさせた月でもある。Appleの日本上陸に備え、前年の2003年にはレーベルゲートがサービスを大幅にリニューアルした。それまではレコード会社のレコード会社による音楽配信を前面に打ち出していたが、その形態ではまったくビジネスとすることはできず、iTMS同様のミュージックストア型に転換したのであった。と同時に日本のレコード会社も他のミュージックストアへの楽曲提供に応じることなり、ミュージックストア型の音楽配信サイトが乱立することになった。しかし、日本の音楽配信は着うたフルが大勢を占めるようになったことから、その殆どが既にサービスを停止している。そのあたりの事は下記のページで詳しく触れている。

そしてオンキヨーのe-onkyo musicは、現在でも継続してサービスを提供している数少ないサービスの一つとなっている。e-onkyo musicは当初からハイレゾ音楽配信を手がけており、それが他との差別化となってユーザーの支持が得られたものと思われる。また、オンキヨーはe-onkyo music開始と同時に軸足をPCオーディオに移しており、パソコンの発売も行っている。

HQM STORE

hqm

HQM STORE

HQM STOREは、音響関連メーカーのクリプトンが2009年6月に開始したハイレゾ音楽配信サービス。HQMはHigh Quality Musicを略したもの。配信楽曲は演奏だけでなく、録音の品質を重視する基本姿勢を貫いている。サービス開始に際し、クリプトンが提携先に選んだのが国内でクラッシクの総合プロデュースを行っているカメラータ・トウキョウであった。また、アナログマスターテープを所有している音楽出版社などとも提携しており、3月19日にはシンコー・ミュージック・エンタテインメントが森山良子のアナログマスターテープからリマスターしたハイレゾ音源の配信を開始している。

最初に書いた記事では運営企業について重大な間違いがありました。株式会社クリプトンが正しいところ、クリプトン・フューチャーメディアと混同してしまいました。クリプトンの担当者様からのご指摘があり、私の誤りが判明した次第です。ご丁寧にご指摘頂き、誠に有難うございました。

OTOTOY

ototoy

OTOTOY

旧サービス名と社名をrecommuni(レコミュニ)としていたが、2009年10月に現在のOTOTOY(オトトイ)に変更した。レコミュニとはレコード+コミュニティから作られたもので、OTOTOYは音(OTO)とTOYからきている。また、問い(TOY)にもかけているとしている。この会社の代表者はタワーレコードのCTOやナップスタージャパンの取締役を務めたこともあり、音楽配信の世界では名を知られた存在であった。また、取締役の中にはJASRACに対抗して音楽著作権管理会社イーライセンスを立ち上げた人も入っている。ハイレゾ音楽配信サービスは、音の良さを打ち出すためにどちらかというとクラッシクやジャズの品揃えが中心となっている。しかし、OTOTOYの場合はインディーズの楽曲が中心となっており、他のサイトとは大分趣が異なっている。尚、OTOTOYは、自らのサービスをHQD(ハイ・クオリティ・ディストリビューション)と称している。

mora

mora

mora

moraは、SME傘下のレーベルゲートが運営する音楽配信サービス。現在は「WALKMAN公式ミュージックストア」を前面に打ち出してサービスを提供している。moraは2012年10月に大幅なリニューアルを行い、配信する楽曲をすべてDRMフリーとした。従って、従来のSonyのWALKMAN向けの音楽配信から端末を選ばない配信に切り替えたのだが、そうしたことでようやく本来の姿・・・・WALKMAN公式ミュージックストアという打ち出し方が可能となったのは皮肉な結果と言えるだろう。レーベルゲートは音楽配信の黎明期にレコード会社の共同プラットフォームとして始動したこともあり、SonyのWALKMAN向けのサービスであることを前面に出しにくかったという経緯があった。ハイレゾ配信はmoraのサイト内の一つのジャンルとして提供されており、邦楽や洋楽のPOPを中心に展開している。クラッシクやジャズは別コーナーにまとめており、ハイレゾ音源を求める客層が普通の音楽ファンに広がっていることを証明するような作りとなっている。

HIGHRESAUDIO.jp

highresaudio

HIGHRESAUDIO.jp

HIGHRESAUDIO.jpは、下のHD-Music.とほぼ同時にサービス開始したハイレゾ音楽配信サイトである。このサイト以外の5つのサイトは、いずれもオーディオメーカーや音楽レーベルが中心となって立ち上げたものである。しかし、このサイトを運営する株式会社ジェイナビという会社は、サーバーのレンタルを本業としている。配信している楽曲は、海外のクラッシックレーベルであるChannel Classicsが153作品、日本のジャズレーベルUNAMASの11作品を中心に約200タイトルとなっている。

 HD-Music.

hd-music

HD-Music.

6番目に紹介するハイレゾ配信サイトは、以下の記事で紹介したビクターエンタテインメント(VE)が提供するHD-Music.。

私が新入社員として音楽業界に入った頃、VE(当時はビクター音楽産業という社名であった)は業界シェア断トツのメーカーであった。その後、ソニーミュージックがシェアを急拡大させ、10年後はトップの地位を奪われてしまった。それまでの間は2社の間のライバル意識は強いものがあり、何かにつけて主導権争いを行っていた。音楽配信が始まった2000年前後、既にシェアは大きくソニーミュージックに引き離されていた。そしてVEはソニー系のレーベルゲートから音楽配信をスタートさせたのだが、かつてのVEからは予想できない出来事であった。ハイレゾ配信は自前で提供することに踏み切ったらしく、HD-Music.が2月にスタートしたのだった。しかし、VEらしいと言えばそれまでだが、パートナーとして名前を連ねたのは、日本コロムビアとキングレコード、テイチクエンタテインメントの3社であった。いずれも歌謡曲全盛時代に名を馳せたレーベルであり、ハイレゾ配信とはイメージが合いにくいレコードメーカーである。但し、キングレコードはここ数年、AKB48の大ヒットで大きくイメージを変えているようであるが・・・・・しかし、現役時代に付いたイメージがなかなか消えないのは事実である。

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