Google MusicにScan and Match機能を追加

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この記事は2013年3月5日に書いたものですが、結構間違いが多かったので2014年6月17日に書き直しました。最初に書いた時点では同種のサービスであるAppleのiTunes Matchが日本では提供されておらず、得られる情報が少なかったことから誤解していた事実が多々ありました。

Googleは2012年12月、ユーザーのライブラリーにある楽曲とGoogle Musicにある楽曲を照合し、Matchした場合は自動的にGoogleのストレージにアップロードするScan and Matchという機能を米国のGoogle Musicに追加した。Googleは2011年5月から音楽ロッカーサービスGoogle Musicを提供しているが、開始時にはユーザーが自分で楽曲をアップロードする必要があった。

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iTunes Matchは年額24.99ドル・・・GoogleのScan and Matchは無料

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2011年11月に音楽配信サービスも開始

Googleは、Google Musicのβ版を2011年5月に米国でスタートさせた。ユーザーは2万曲までを無料でGoogleのクラウドストレージにアップロードでき、その曲をパソコンやクラウド端末でストリーミング再生することが出来る音楽ロッカーサービスであった。2011年11月に正式版のGoogle Musicに移行させたが、この時にAndroid Market(現在はGoogle Play)に1,300万曲を用意し、楽曲購入を可能とした。楽曲提供に応じたのは、当初はWMGとSME、EMIの3メジャー。その時に応じなかったWMGは、2012年10月になってGoogleとの契約に応じている。

Google Musicは時間を要するサービス

Google Musicはユーザーの音楽を預かる音楽ロッカーサービスとしてスタートし、後から音楽購入サービスとの連携を追加した。正式版開始当初はAndroid Marketで購入した楽曲は自動でアップロードされたが、それ以外の楽曲はユーザーが実際にアップロードする必要があった。Google Music利用者のライブラリーはGoogle以外から手に入れた楽曲が大勢を占めていたことから、Google Musicはアップロードにかなりの時間を要するサービスであった。しかし、AppleはGoogleが正式版をスタートさせた同じ2011年11月、購入していない楽曲でも自動的にアップロードしてくれるiTunes Matchの機能の提供を開始している。

有料のiTunes Matchに対してScan and Matchは無料

Scan and Match機能を搭載した2012年12月以降、Google MusicではAppleと同じようにMatchした楽曲はAndroid Marketの楽曲に置き換えられるようになった。この機能は1カ月前に欧州で導入されており、米国の権利者の同意を得るのに少し余分な時間が必要だったことを示している。また、AppleのiTunes Matchからは約1年遅れており、そこにも米国の権利者との交渉に時間を要したことが示されている。AppleのiTunes MatchとGoogleのScan and Matchは同じような機能に見えるが、一つ決定的に異なる部分がある。それは、AppleのiTunes Matcが月額24.99ドルの有料サービスであるのに対し、GoogleのScan and Matchは無料のサービスなのである。

Matchした楽曲の使用料が権利者に支払われる

改めてGoogleのScan and Matchの機能をみてみると、Matchしなかった時の処理がAppleのiTunes Matchと異なっている。iTunes MarchではMatchしなかった時はユーザーの持つ音楽データを自動でアップロードしてくれるが、Scan and Matchではユーザー自身が行わなければならない。しかし、Matchしなかったということは配信サービスへの楽曲提供者の中にはその楽曲の権利者はいないということであり、使用料が発生することはもともとなかったことになる。AppleはiTunes Matchの利用料として年額24.99ドルを徴収しているが、その中からMatchした楽曲の使用料を権利者に支払っている。GoogleがScan and Matchを無料提供しているということは権利者への使用料を支払っていないこと・・・いや、実際には支払いが生じているのかもしれないが、Googleがユーザーに転嫁しなくても良いと判断するほどの金額なのだろう。

米メジャーのGoogle優遇の理由

音楽ロッカーサービスGoogle MusicはGoogleの音楽配信サービスの販促ツールとなっており、その使い勝手を良くすることはGoogleの音楽配信サービスにてこ入れをしていることを示している。米国メジャーは音楽配信の売上がAppleに集中するのを阻止したいという意向が強く、Appleに対抗させるためにGoogleを援助していると受け取れる。しかし、いずれにしてもこれは欧米での話であり、日本でScan and Matchが導入されることはまずないだろう。そもそも、日本では音楽ロッカーサービスのGoogle Music自体が提供されていない。また、AppleのiTunes Matchも何時導入されるか分からない状態が続いている。

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